575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

墨流し                 草女

2007年10月26日 | Weblog
 大分古い話になるが、八月下旬の面の木峠で感激の対面をした。この峠ではレンゲショウマという植物だけでなくスミナガシという蝶に出会えたのだ。
 タテハチョウ科の蝶で大きさは3~4cm。モンシロチョウより大きく、アゲハチョウより小さい。 私は虫はあまり好きではないが、山野を歩いていると色々な生き物に出会う。仲間には虫めずる姫君がいたり、筋金入りの虫博士が回りにいたりして、少しずつ虫にも目が向くようになってきて・・・憧れのスミナガシ。
 翅色は青緑色を帯びた灰黒色が地色で細長い白斑や「く」の字の白斑、青い斑点が幾何学模様に並ぶ。地味だけど派手。私には見えなかったが口吻は赤だという。
 いかなる進化があってこのような模様と色合いを手に入れたのだろう。
 インターネットの記事によれば、スギ、ヒノキなどの植林やその管理放棄によって雑木林が減少し、それに伴ってスミナガシも個体数を減らしているとのこと。
 絶滅危惧種に指定している自治体も多いそうだ。
 ならば今回は大変ラッキーな出会いであった。
 出会ったスミナガシ君も長い時間コンクリートに翅を広げていてくれて写真に撮ることも出来ました。 感謝あるのみ。
 スミナガシという和名は、黒っぽい中に複雑な模様がある翅を「墨流し」で作った模様に喩ええたものである。
 こんなにピッタリの名前をつけた人に脱帽。
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