575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

鬼さんこちら               鳥野

2006年06月23日 | Weblog
 牛のような角、鋭い牙、虎の皮の褌、目はらんらん、醜悪の塊のような鬼。
 そうはいうものの、どこかユーモラスで可愛ゆく、ときには悲哀さえ感じます。
 さて俳句界の鬼は季語に「追儺}がある程度で肩身の狭い存在。せめて、著名な俳人の俳号に見えるのが救いです。
 
 京都府大江町は酒呑童子の故郷、その町はずれに「日本の鬼交流館」があります。その仕立ては面白く、鬼と共棲みしてきた里人はみな暖かくいたるところ鬼だらけ。

   大江の里は人みな温かし千年を鬼の悲愛と共に棲み来て

   酒呑童子の旨酒に酔う大江の夜鬼よ訪ひ来よ連れ立ち行かな

        
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3 コメント

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月夜の鬼は (愚゛)
2006-06-16 14:24:33
 秋深し鬼も踊りの中にいて



 酔い酔いて鬼と肩組む良夜かな



     
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花祭りの鬼 (遅足)
2006-06-23 08:52:03
奥三河の花祭りにも鬼が登場します。

これは人間に追われる鬼ではなく、

福をもたらすとされているようです。

日本列島の山村には、人間に福をもたらす鬼が

まだ棲息しているようです、

なぜ悪となったのか?

どうもよく分からない存在ですね。



妻子を無残に殺された若い夫の記者会見を

みました。

「鬼」を感じました。

救済はあるのでしょうか?

観音様は現れるのでしょうか?

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鬼の句 (遅足)
2006-06-23 09:00:11


さくらんぼ含めば鬼の目のゆるむ



さくらんぼどこかで鬼の泣く声を











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