575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

雪・月・花                 愚足

2008年02月11日 | Weblog
 久しぶりの大雪。それも夜中に積もるのではなくて、昼間の二三時間限りなく舞い降りる雪。見る見る別世界へと変わっていくのを目の当たりにした。
 テレビゲームの好きな孫たちも窓の外に釘付け。積もった新雪を踏みしめて公園に出かけた。三歳の幼子は見慣れた公園の変身に怖気づいたくらいだ。

 詩歌の世界でよく雪・月・花と言われるが、月と花の存在感は圧倒的で詠まれた数も古代より数え切れない。
 しかし「雪」については月・花に比べれば何と影の薄いことか。
 一説によれば、雪の影響を強く受け、雪を象徴体系として持ちうる山陰などが、九州・畿内の権力中枢から遠く疎外されていたいたら、とも語られている。
 ともあれ、雪空間が呼び起こすパワーは月・花に負けるものではないのだが。

 山鳩よみればまはりに雪が降る      高屋窓秋
 降る雪や地上のすべて許されたり     見野山朱鳥
 高階に受胎告知の雪霏々と        鈴木六林男
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1 コメント

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子どもの声 (遅足)
2008-02-11 15:37:50
雪が家のなかでゲームをしていた子どもたちを
外に引っ張り出しました。
ずいぶん久しぶりに外で遊ぶ子どもの声を
聞きました。

ああ、子どもはいるんだ!

 雪消えて村いっぱいの子どもかな  一茶

まったく逆ですね。

 雪降ってあちらこちらの子どもかな

全然いっぱいじゃないです。


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