575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

黄水仙   遅足

2007年04月11日 | Weblog

水仙の白い花が姿を見せなくなったと思ったら、
あざやかな黄水仙が顔を見せています。
水仙は冬の季語、黄水仙は春ですから文字通り季節の変化を
色で教えてくれています。

 卓上に家庭百科と黄水仙  遠藤梧逸

黄水仙は、ヒガンバハ科の多年草で、北アフリカが原産。
江戸時代に日本にやってきたそうです。
早春の花といえば、たんぽぽ、福寿草など、
太陽を感じさせる黄色が多いように感じます。
黄水仙も、北アフリカの太陽に負けない強い色ですね。

   

北アフリカといえば、私達の世代にとって懐かしく
思い出されるがフランスの作家カミユ。
「不条理」の作家です。
その代表作である「異邦人」の舞台が北アフリカ。
強烈な太陽が、あの「不条理」の文学を生み出したのかも。

 黄水仙死は斜めからやってくる  遅足

花言葉は「自己愛」。
ギリシャ神話の美青年(ナルシスサ)が泉に映った自分に恋をして
毎日覗きこんでいたので水仙になったとか。
だから水仙はうつむいて下向きに咲いているのだそうです。

 異教徒の祈りは長し黄水仙  青柳志解樹


    


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1 コメント

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国花にもなった水仙 ()
2007-04-12 09:31:29
 水仙はイギリスの国の花三つのうちの一つだそうです。
 イングランドは薔薇、スコットランドは薊。
 後一つが水仙らしいのですが理由は探せませんでした。
 ただ 水仙のフリージアはイギリスの植物学者フリーズの名前から命名されたとか。

 日本は櫻と菊と葵?      
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