575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

新涼   

2007年08月15日 | Weblog
暑い!暑い!残暑です。
誰が決めた題詠でしょう?
せめて言葉だけでも涼しく。
新涼。

初秋の涼しさは、夏の厳しい暑さを耐えてきた
身体に心地よく感じられます。
この涼しさを新涼といいます。

涼新た。秋涼し。秋涼(しゅうりょう)。なども季語です。

夏の季語に「涼し」がありますが、これは暑さの中の束の間の涼しさ。
実感というよりは心理的な涼しさを言うそうです。

      

新涼や白きてのひらあしのうら  川端茅舎

 日差しの強烈な夏が終り、ふっと身体のことに気に・・・
 あらためて、手のひらや足の裏の白さに目が入ります。
 病弱だった茅舎。厳しい夏を越えて、ほっと一息。
 その白さは、より心に沁みたことでしょう。
 

新涼の画を見る女画の女     福田蓼汀

 展覧会か、画廊か。
 男の視線は、ます絵を見る女性へ。
 そして、その女性が見ている絵のなかの女性へ。
 新涼という季語が男の視線を清々しいものに。

新涼やぴたりと合ひしハイヒール 黛まどか

 いかにも女性らしい爽やかな句。
 さて、足音も軽く・・・


新涼や爪切る音の飛びはねて   江本絵悶

 中日俳壇の入選常連の江本さんの句。
 爪を切る音まで飛び跳ねる。
 ちょとした仕草も生き生きと感じられます。

     

さて句会は22日(水)午後6時 安田屋です。
締め切りは20日一杯です。
よろしくお願いします。   遅足



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