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所用で時々出かける天白区にある「極楽西」というバス停。地名からとったものですが、有り難や。
ここに佇っていて西風が吹いてくれば、それはまさに”涅槃西”。さながら西方浄土でバスを待つという気分でしょう。
さて、もうすぐ、2月15日は涅槃会。お釈迦さまの亡くなった日に遺徳を追善するための法事です。
本尊は涅槃図。
沙羅双樹の下に横たわる遺体の回りには、諸仏も王も俗人も52種類の鳥獣も、あらゆる生き物が集まって、嘆き悲しんでいます。
ただし、猫めは例外、さもありなんです。うちの子を見ていても、駆けつける気配はありません。
山寺や誰も詣らぬ涅槃像 大魯
あばら骨露はに釈迦の寝ねませり 山口誓子
ピエタよりきらびやかなる涅槃図や 相生垣瓜人
涅槃の座たまはば吾は寝てしまう 橋本美代子
ここに佇っていて西風が吹いてくれば、それはまさに”涅槃西”。さながら西方浄土でバスを待つという気分でしょう。
さて、もうすぐ、2月15日は涅槃会。お釈迦さまの亡くなった日に遺徳を追善するための法事です。
本尊は涅槃図。
沙羅双樹の下に横たわる遺体の回りには、諸仏も王も俗人も52種類の鳥獣も、あらゆる生き物が集まって、嘆き悲しんでいます。
ただし、猫めは例外、さもありなんです。うちの子を見ていても、駆けつける気配はありません。
山寺や誰も詣らぬ涅槃像 大魯
あばら骨露はに釈迦の寝ねませり 山口誓子
ピエタよりきらびやかなる涅槃図や 相生垣瓜人
涅槃の座たまはば吾は寝てしまう 橋本美代子
絵師と猫のお話しは、とても興味深いです。
生きとし生けるものに、皆、仏性があるとした
日本仏教にふさわしい話です。
「ふくはGood Fortune(幸福)」
きっかけは、去年か一昨年の3月に、「大涅槃図」というのを観る機会があり、そこでたまたま、猫が描かれている珍しい「大涅槃図」を観たこと。
涅槃図とは、お寺にあるお釈迦様の入滅(にゅうめつ・亡くなること)の様子を描いたものが「涅槃図」で、宗派を問わずどのお寺にも備えられているものだそうです。
そして、たまたま見つけた本が、
「極楽にいった猫
エリザベス コーツワース著
日本を舞台に、涅槃図の作成を依頼された絵師と猫の交流を描く。
アメリカで最も権威のある児童文学賞「ニューベリー賞」大賞受賞作品。
原作 The Cat Who Went to Heaven
私が涅槃図を観た時に、「悪獣とされた猫は涅槃図に描かれないところ、猫が絵師に良い絵の具のある場所を教えたので、絵師は、猫を涅槃図に入た。」・・・というような話
(ややうろ覚え)を聞いていたので、この本を見た時に、
「おお~、あの話が!」っと思って、読んでみました。
登場する猫は、三毛猫の「福」最後には泣けちゃいますね。
原作のモデルはこれかなっていうのが、
雙林寺 作者は根本常南、菅井梅関の涅槃図の話。
描いているときに、猫が画室に毎日来てそこを去らなかったので、常南は戯れに、「汝もまた大涅槃に縁を結びたいのか」と言い、ついに画中にこの猫を描きいれたとのこと。
本の方は絵師と猫の交流が、良いのと、釈迦と猫の最後が、涙しちゃいます。
もしかしたら、三毛猫の「福」だから、余計に感情移入かも^^;
原書では、どういう名前なんだろうと
検索したら、どうもGood Fortuneらしい。
涅槃図に猫が描かれているのがあるお寺
・東福寺 京都東山区 ・真如堂 京都 ・東善寺 群馬県群馬郡 護国寺 東京都文京区
・法輪寺 那須郡湯津上村佐良土・雙林寺 群馬県北群馬郡子持村
・駒沢学園 東京・稲城市浜「平成大涅槃図」
・龍光寺 三重県鈴鹿市 ・林性寺 久居市榊原町
それぞれ、作家が違ったり、言い伝えもいろいろです。
観られるのは2月15日か、3月15日あたりだけのようで^^;
来年まで覚えておかねば・・・。
ちなみに私が見た猫の絵は、猫って聞いていなかったら、
・・・・気が付いていないかもって感じの猫でした。
絵師の側で、絵を見守る「福」。
わが家の「ふく」の場合・・・・^^;
猫もみんな、極楽に行ってお釈迦様と過ごすことができるようになった記念の日かも。
3月15日には、そんな供養の日と心に留めて、
お寺に行こうと、来年のことを今・・・・^^;
大変興味のあるところですね。
そういえば、干支にも入れてもらえませんね。
しかし今の日本人は猫的なのか宗教心がありませんね。
見たことを思い出しました。
その時は涅槃会とは分かりませんでした。
ただ人が沢山出ていて賑やかでした。
大人になって、ああ、あれが涅槃会だったんだ!
と悟ったのでした。
一体、どういう名のお寺だったのか?
もう思い出す手がかりもなくなっていますが・・・