9道県を窃盗しながら俳句行脚・・・、中日新聞8月1日の囲み記事です。
岐阜県大垣市出身の58歳の男性を、ピッキング防止法違反で逮捕。5年間に北海道や東北、北陸で、103件の自販機荒らしをしていたというものです。
明らかになったきっかけは、彼の句帳。俳句が趣味で、数冊の大学ノートに数千の句を書き留め、各地の風景や一部の犯行も詠んであったそうです。
自販機の被害額5年間で320万円、といえば、ひと月5万円。慎ましい。
彼はバールを振るとき、どんな想いだったんだろう。罪悪感?達成感?そして句は贖罪。
犯行が裏付けされたのは、敬愛する俳人・尾崎放哉の命日の4月7日に、犯行の柏崎市内で、故人を偲ぶ句を詠んだという供述からだったとか。
世が世なれば、車とバールが身近なものでなければ、彼も漂白の俳人。托鉢に出て、喜捨を両手で受ける暮らしだったでしょうに。
なにはともあれ、句を読んでみたいものです。
岐阜県大垣市出身の58歳の男性を、ピッキング防止法違反で逮捕。5年間に北海道や東北、北陸で、103件の自販機荒らしをしていたというものです。
明らかになったきっかけは、彼の句帳。俳句が趣味で、数冊の大学ノートに数千の句を書き留め、各地の風景や一部の犯行も詠んであったそうです。
自販機の被害額5年間で320万円、といえば、ひと月5万円。慎ましい。
彼はバールを振るとき、どんな想いだったんだろう。罪悪感?達成感?そして句は贖罪。
犯行が裏付けされたのは、敬愛する俳人・尾崎放哉の命日の4月7日に、犯行の柏崎市内で、故人を偲ぶ句を詠んだという供述からだったとか。
世が世なれば、車とバールが身近なものでなければ、彼も漂白の俳人。托鉢に出て、喜捨を両手で受ける暮らしだったでしょうに。
なにはともあれ、句を読んでみたいものです。
都合により、今週からは投稿日を入れ替えて、
火曜日に「鳥野」、金曜日に「草女」が投稿いたします。
拙い文ではありますが、今後とも読み続けていただければ幸いです。
漂白のピッキング俳人。
そうです、こんなにホームレスの増えている時代。
社会からはじき出された多くの人の中には、俳句・川柳・短歌・詩などに安らぎを得ている人々も多いことだろうと思い至りました。
彼らがどんな思いで、どんな句を書きとめているのかほんとうに興味がありますね。
敬愛するのが放哉だとか。
自販機の前で
入れ物がない両手でうけるコイン
心が痩せてくる細い骨である
翌は元旦が来る佛と盗人
こんな好い月を伏目がちに見て寝る
芭蕉の没後、風羅坊を名乗り、
踊りをして全国を回った人(美濃の人?)とか、
膳所藩の武士で、上役(?)を斬って
自害した人とか・・・
この盗人も弟子か?