日本男道記

ある日本男子の生き様

乃至とは

2008年06月27日 | 般若心経解読
乃至(ないし)とは
「無無明亦無無明尽、乃至、無老死亦無老死尽」の乃至も、無明から老死までの間が省略されており、補って読まなければ意味が通じない。
略された十の相を加えると、無明・行・識・名色・六処・触・受・愛・取・有・生・老死となり、これを十二因縁(いんねん)という。
十二因縁の教えは、人間が迷いを深め、苦しみにいたる過程を、十二の相で示したもの。
  (1) 無明  むみょう(無知,愚かな思い)
  (2) 行   ぎょう (潜在的形成力、行う)
  (3) 識   しき  (心作用、認識作用)
  (4) 名色  みょうしき(精神と肉体、名称と形態、成長する)
  (5) 六処  ろくしょ(六つの感覚器官、眼、耳、鼻、舌、身、意)
  (6) 触   そく  (心が対象と接触すること)
  (7) 受   じゅ  (感受作用)
  (8) 愛   あい  (愛欲、妄執)
  (9) 取   しゅ  (執着)
  (10) 有  う    (生存)
  (11) 生 しょう (生まれていること、生きること)
  (12) 老死 ろうし (老いゆくこと、死ぬこと)
この十二の相のうち、無明と行を過去の二因といい、識・名色・六処・触・受を果報の五果、そして愛・取・有を現在の三因、生と老死を未来の二因という。



『仏説摩訶般若波羅蜜多心経』
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智亦無得。以無所得故、菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罣礙、無罣礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚。故説、般若波羅蜜多呪。
即説呪曰、羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶。般若心経

(出典: 一部 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia) 



般若心経 (Han-nya singyou)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿