・映画名 赤い河
・製作年 1948
・製作国 アメリカ
・原題 RED RIVER
・製作・監督 ハワード・ホークス
・原作・脚本 ボーデン・チェイス
・脚本 チャールズ・シュニー
・撮影 ラッセル・ハーラン
・音楽 ディミトリ・ティオムキン
・出演 ジョン・ウェイン、モンゴメリー・クリフト、ウォルター・ブレナン ほか
・一口紹介
1851年、トム・ダンソンはテキサスに大牧場を持つ夢を抱き、相棒グルートとともに南に旅立つ。
途中、先住民に襲撃された幌馬車隊で一人生き残った少年マシューを連れ、ダンソンはリオ・グランデ川の近くに理想の土地をみつける。それから14年後、牧場主となったダンソンは、成長したマシューとともに1万頭もの牛をミズーリへ運ぶ旅にでるが…。
迫力ある骨太なシーンの連続の中にも、繊細な人間模様が描かれた傑作西部劇。
・あらすじ
1851年。開拓民の幌馬車隊と行動を共にしていた開拓者のトーマス・ダンソンは、自分の牧場を設けるのにうってつけの土地を見つけ、幌馬車隊の隊長に別れを告げる。
隊長は「この一帯は、インディアンが出るから危ないし、お前は有能だから手放したくない」と抗議するが、ダンソンは一度言い出すと聞かない一面があったので、根負けする。
幌馬車隊の娘であり、ダンソンに恋をしていたフェンは自分を一緒に連れて行くよう申し出るが、ダンソンは「女は連れて行けない」と断る。
代わりに、ダンソンは母の形見である腕輪をフェンに贈り、必ずいつか迎えに行くと約束を交わし、ダンソンに惚れ込んだ同じく開拓者のグルート・ナディンと自分の家畜である2頭の牛を連れて隊を離れた。
だが、しばらくして川の近くまで来た2人は幌馬車隊の向かった方向から、煙が上がるのを見て幌馬車隊がインディアンの襲撃を受けた事を知る。
助けに行くにしても、ここからじゃ遠すぎるし間に合わない。
2人は断腸の思いで幌馬車隊の救助を断念した。
その夜、川の近くで野営をしていたダンソンとグルートは、少数人数のインディアンの集団に夜襲を受ける。
辛うじて、撃退に成功するものの倒したインディアンの一人が、ダンソンがフェンに贈ったはずの腕輪を付けているのを見て、ダンソンはフェンがインディアンに殺害されてしまった事を知り愕然とする。
翌日、テキサス州のレッドリバーに向かう途中で、家族をインディアンに殺害された一頭の牛を連れた一人の少年、マシュウ・ガースに出会う。
ダンソンは彼を養子として迎え、ミシシッピ川の側にある広大な土地に自分の牧場を作る。
それから、14年後。南北戦争(血を流すカンザス)が締結した1865年。
ダンソンの牧場の牛は、1万頭を超えていたが南北戦争によって、牛を買ってくれる業者がいなくなり、牧場の経営は火の車となっていた。
そこへ、南北戦争から青年になったマシュウが帰ってきた。
銃の腕前もダンソンに勝るとも劣らない腕前になっていた。
やがてダンソンは、カンザス州北部アビリーンから東部まで列車(Kansas Pacific Railway)が通ったことを聞き、サンタフェ・トレイルを行く代わりに並行して走る列車を使えばこれまでより肉の需要が豊富なミズーリ州の市場まで近くなったことを知り、アビリーンへ1万頭の牛を運ぶ大規模なロングドライブの計画を立てる。
そして、アビリーンへ向けて、ダンソンはマシュウとグルートを片腕に、多くの牧童と1万頭の牛を連れて旅に出る。