【まくら】
落語の中では「寿限無」や「まんじゅうこわい」に並ぶ有名な噺。
江戸時代、目黒は将軍の鷹狩場として知られ、また近辺に徳川幕府の庇護(ひご)下にあって繁栄した目黒不動があり、参詣、鷹狩のあとに近辺の茶屋で休息することがあったという。
この茶屋は彦四郎と言う名の百姓が開いたとされ、将軍家光が彦四郎の人柄を愛し「爺」と呼びかけたことから、爺が茶屋という名がついた。
この爺が茶屋は歌川広重の「名所江戸百選」にも題材とされている。
「目黒のさんま」の話は、この茶屋での出来事だといわれる。
なお、この噺での「殿様」は、将軍とともに鷹狩に出掛けた松江藩主、松平出羽守(何代目かは不詳、寛永年間の話といわれることから、松平直政か)と言われる。
目黒のさんま祭り公式サイト
出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』
【あらすじ】
ある江戸の殿様が、目黒まで遠乗り(あるいは鷹狩)に出た際に、供が弁当を忘れて殿様(大抵の場合赤井御門守)一同腹をすかせているところに嗅いだことのない旨そうな匂いが漂ってきた。
殿様が何の匂いかを聞くと、供は「この匂いは下衆庶民の食べる下衆魚、さんまというものを焼く匂いです。
決して殿の口合う物ではございません」と言う。
殿様は、「たわけ! こんなときにそんなことを言っていられるか! さんまを持ってこい!」と言い、供にさんまを持ってこさせた。
食べてみるととても美味しく、殿様はさんまが大好きになった。
それからというもの、殿様はさんまを食べたいと思うようになる。
ある日、殿様の親族の集会で、好きなものが食べられるというので、殿様は「余はさんまを所望する」と言う。
殿様がさんま魚など食べるわけがないから、さんまなど置いてない。
急いで、さんまを買ってくる。
しかし、さんまを焼くと脂が多く出るので体に悪いということで脂をすっかり抜き、骨がのどに刺さるといけないと骨を一本一本抜くと、さんまはグズグズになってしまう。
こんな形では出せないので、碗の中に入れて出す。
殿様はそのさんまがまずいので、「いずれで求めたさんまだ?」と聞く。
「はい、日本橋魚河岸で求めてまいりました」
「ううむ。それはいかん。さんまは目黒に限る」
殿様の体を慮ったとはいえ、醍醐味を台無しにした状態で出されたさんまを食べた殿様が、目黒のような海から遠い場所(直線距離で4km程度)のさんまの方が良かった・・・と言うくだりが落ち
出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』
【オチ・サゲ】ぶっつけ落ち
(勘違いをして終わるもの )
【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『カタカナのトの字に一の引きようで、上になったり下になったり』
『世の中は「中」がいい。「中」という字は口を書いて上下へ棒が抜けている。だから上下へ口がきける。』
【この噺を得意とした落語家】
・三代目三遊亭金馬
・十代目金原亭馬生
【落語豆知識】 いろもの
落語・講談以外の寄席の演芸。まねき(寄席の入り口に掲げられる芸名を書いた看板)等で朱文字を使った事による。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/fd/4b90a9e10c650546e478a72d64b698ce.gif)
落語の中では「寿限無」や「まんじゅうこわい」に並ぶ有名な噺。
江戸時代、目黒は将軍の鷹狩場として知られ、また近辺に徳川幕府の庇護(ひご)下にあって繁栄した目黒不動があり、参詣、鷹狩のあとに近辺の茶屋で休息することがあったという。
この茶屋は彦四郎と言う名の百姓が開いたとされ、将軍家光が彦四郎の人柄を愛し「爺」と呼びかけたことから、爺が茶屋という名がついた。
この爺が茶屋は歌川広重の「名所江戸百選」にも題材とされている。
「目黒のさんま」の話は、この茶屋での出来事だといわれる。
なお、この噺での「殿様」は、将軍とともに鷹狩に出掛けた松江藩主、松平出羽守(何代目かは不詳、寛永年間の話といわれることから、松平直政か)と言われる。
目黒のさんま祭り公式サイト
出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』
【あらすじ】
ある江戸の殿様が、目黒まで遠乗り(あるいは鷹狩)に出た際に、供が弁当を忘れて殿様(大抵の場合赤井御門守)一同腹をすかせているところに嗅いだことのない旨そうな匂いが漂ってきた。
殿様が何の匂いかを聞くと、供は「この匂いは下衆庶民の食べる下衆魚、さんまというものを焼く匂いです。
決して殿の口合う物ではございません」と言う。
殿様は、「たわけ! こんなときにそんなことを言っていられるか! さんまを持ってこい!」と言い、供にさんまを持ってこさせた。
食べてみるととても美味しく、殿様はさんまが大好きになった。
それからというもの、殿様はさんまを食べたいと思うようになる。
ある日、殿様の親族の集会で、好きなものが食べられるというので、殿様は「余はさんまを所望する」と言う。
殿様がさんま魚など食べるわけがないから、さんまなど置いてない。
急いで、さんまを買ってくる。
しかし、さんまを焼くと脂が多く出るので体に悪いということで脂をすっかり抜き、骨がのどに刺さるといけないと骨を一本一本抜くと、さんまはグズグズになってしまう。
こんな形では出せないので、碗の中に入れて出す。
殿様はそのさんまがまずいので、「いずれで求めたさんまだ?」と聞く。
「はい、日本橋魚河岸で求めてまいりました」
「ううむ。それはいかん。さんまは目黒に限る」
殿様の体を慮ったとはいえ、醍醐味を台無しにした状態で出されたさんまを食べた殿様が、目黒のような海から遠い場所(直線距離で4km程度)のさんまの方が良かった・・・と言うくだりが落ち
出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』
【オチ・サゲ】ぶっつけ落ち
(勘違いをして終わるもの )
【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『カタカナのトの字に一の引きようで、上になったり下になったり』
『世の中は「中」がいい。「中」という字は口を書いて上下へ棒が抜けている。だから上下へ口がきける。』
【この噺を得意とした落語家】
・三代目三遊亭金馬
・十代目金原亭馬生
【落語豆知識】 いろもの
落語・講談以外の寄席の演芸。まねき(寄席の入り口に掲げられる芸名を書いた看板)等で朱文字を使った事による。
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