日本男道記

ある日本男子の生き様

漢字(2007/12/31)

2007年12月31日 | 私の読めなかった・読み間違えていた漢字
私が日々の生活の中で読めなかった漢字・読み間違えていた漢字を記録していきます。
意味は広辞苑などから引用させていただきました。(英訳付き。)       
746.馥郁【ふくいく】sweet; fragrant.
言葉そのものは知っていたが、意味は「よい香りのただようさま」。香りだけを形容するとは知らなかった。

747.恩寵【おんちょう】grace ((of God)).
うっかりすると「おんりゅう」と読みそうだが、「寵愛」(ちょうあい)はお馴染みだ。意味は「神や君主の愛やめぐみ」
748.実生【みしょう】
お初の漢字。意味は「接ぎ木・挿し木などによらず、種子から発芽し、生育した植物」
749.碾割【ひきわり】ground
この字もお初。意味は「穀物を臼(うす)でひいて、あらく砕いたもの」。そういえば、「ひきわり納豆」は聞いたことがある。
750.寡婦【やもめ】a widow.
「かふ」でも間違いではなさそうだが、「やもめ」がしっくりする。「女やもめに花が咲き、男やもめにうじがわく」 はよく耳にする。
 
今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。 


                
                 

Daily Vocabulary(2007/12/31)

2007年12月31日 | Daily Vocabulary
5021.illusion(見間違い、錯覚、勘違い、思い違い)
To achieve the illusion of movement, each image must be only slightly different from the preceding picture.
5022.face the fact(事実を直視する)
It's time we face the facts.
5023.bear the brunt(~の矢面に立つ)
Women bear the brunt of social change.
5024.hold one's head up(胸を張る、意気揚々とする、毅然としている)
After the scandal, Tom couldn't hold his head up with his colleagues.
5025.courageous(勇気のある、勇敢な、精神的に強い)
It was courageous of you to fight with the thief.
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裁判官の爆笑お言葉集

2007年12月30日 | 読書日記
裁判官の爆笑お言葉集
長嶺 超輝
幻冬舎

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【一口紹介】
◆出版社 / 著者からの内容紹介◆
「死刑はやむを得ないが、私としては、君には出来るだけ長く生きてもらいたい」(死刑判決言い渡しの後で)。
裁判官は無味乾燥な判決文を読み上げるだけ、と思っていたら大間違い。
ダジャレあり、ツッコミあり、説教あり。
スピーディーに一件でも多く判決を出すことが評価される世界で、六法全書を脇におき、出世も顧みず語り始める裁判官がいる。
本書は法廷での個性あふれる肉声を集めた本邦初の語録集。
これを読めば裁判員になるのも待ち遠しい。

◆著者◆
1975年長崎県生まれ。九州大学法学部を卒業後、弁護士を目指し、塾講師や家庭教師の指導と並行して司法試験を受験。七回の不合格を重ねて懲りる。現在はライター業の合間をぬって裁判傍聴に通う日々。2005年の最高裁判所裁判官国民審査では、対象となった裁判官六名の経歴や過去の発言、判決骨子をまとめたサイト「忘れられた一票」が各方面で大きな反響を呼ぶ。

【読んだ理由】
いわゆるベストセラー。

【印象に残った一行】
暴走族は、暴力団の少年部だ。
犬のうんこですら肥料になるのに、
君たちは何の役にも立たない産業廃棄物以下じゃないか。

【コメント】
「爆笑お言葉集」というのは、羊頭狗肉?。
 



Daily Vocabulary(2007/12/30)

2007年12月30日 | Daily Vocabulary
5016.pointer(助言、アドバイス、示唆)
Can someone please give me a few pointers?
5017.mock-up(実物大模型、モデル)
You can see the new mockup workstations here.
5018.in one's own right(自己の権利で、独立して、独自に)
She is rich enough in her own right not to need his fortune.
5019.transition(移り変わり、移行、遷移)
The transition from communist society to capitalism is not easy.
5020.vanguard(先駆者、指導的地位、軍の前衛)
His music is at the vanguard of modern jazz.
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お若伊之助

2007年12月29日 | 私の好きな落語
【まくら】
この噺の無頼となる鶯谷の北にある根岸は、江戸時代の人たちにとってお洒落な別荘地であった。
しかし軽井沢のように人が多い観光地ではなく、むしろ知識人、文人だけが好んで暮らした。高級だが贅沢ではなく、質素だが精神性が高い。
「根岸の里の侘び住まい」という言葉がそれを現わしている。
酒井抱一、亀田鵬斎、寺門静軒と言えば、江戸時代ではたいへんな画家、著述家だ。明治になってからは正岡子規が暮らしていた。
俳句そのもののような土地、と言われた由縁である。
根岸は寛永寺の東北裏で、金杉村と寺に囲まれた農地であった。
巨大な御行の松と水路と鶯があるのみ。
大人にとっては素晴らしい環境だが、日本橋近くに育った若い盛りの娘にとっては非常に寂しい場所だったろう。
狐狸が住み着いていたであろうし、幽閉の如き暮らしのなかで、幻想に迷いこんでも不思議ではなかった。

出典:TBS落語研究会

【あらすじ】
日本橋石町に「栄屋」さんと言う大きな生薬屋さんがあった。
そこの一人娘の”お若”さんは、十七で栄屋小町と言われるほどの大変な美人であった。
お嬢さんが一中節を習いたいと言うので、頭・ 勝五郎に相談すると元武士で師匠の”菅野伊之助”を紹介された。
またこの伊之助がキムタクを混ぜた様ないい男であった。
女将の心配通り二人の中は親密になっていったので、手切れ金25両を渡して別れさせたが、お嬢さんは得心がいかなかった。
気晴らしにと高根晋斎叔父さんの剣道場のある根岸御行の松近くに移されたが、毎日寝たり起きたりの生活をしていた。
1年後のある晩、伊之助が訪ねてきた。
今までの無沙汰をわびながら部屋に招き入れて・・・、それから毎晩旧交を温めていた。
そのうちお嬢さんのお腹に変化が出た。
無骨な剣術の先生でもこれは分かった。
会いに来た伊之助を確認して、翌日 勝五郎を呼びだし、伊之助を処分してこいと言い捨てる。
頭は伊之助の住まい両国まで走って 行って、裏切りを問いつめるが、「夕べは頭と吉原でいっしょだった」。
聞いて根岸まで取って帰して、話をすると「茶屋に下がると見せて、籠でこちらに来たのでは?」。
頭、 また立腹して、 両国に戻ってきた。
問い詰めると「昨晩は一睡もしないで、頭と話をしていたではないですか」。
納得して根岸へ駆け戻った。
先生じっと考えていたが、今晩も来るであろうから一緒に見届けよう。と酒肴を振る舞って時間を待ったが、頭は昼間の走りでバタンキュウ。
いつもの様に伊之助が部屋に入った。頭を起こし中を覗かせると、昨日は違うが、今日は伊之助だという。
種子島に火種を詰めて引き金を引くと命中、伊之助は絶命した。
死骸を改めると 伊之助ではなく大ダヌキであった。
お若さんがあまりにも伊之助を慕うものだから狸が化けて毎夜通って来ていた。
お若さんは月満ちて産んだのは双子の狸で、絶命して葬り 、塚を建てた。
根岸御行の松のほとり、「因果塚」の由来でした。

出典:落語の舞台を歩く

【オチ・サゲ】
不明

【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『髪は烏の濡羽色(かみはからすのぬればいろ)』

【語句豆辞典】
【御行の松(おぎょうのまつ】
台東区根岸4-9-5西蔵院境外仏堂不動堂境内にある。江戸期から「江戸の大松」と人々に親しまれ、江戸名所図会や広重の錦絵にも描かれた名松。現在の松は三代目。
【一中節(いっちゅうぶし)】
浄瑠璃の流派の一。
【狸塚】
上記「御行の松」の石碑の左側に、最近創られた、狸の置物二体と「狸塚」の石碑。

【この噺を得意とした落語家】
・五代目 古今亭志ん生
・三代目 古今亭志ん朝
・六代目 三遊亭圓生

【落語豆知識】
【与太郎】どこか抜けている男。落語世界のアイドル
 




Daily Vocabulary(2007/12/29)

2007年12月29日 | Daily Vocabulary
5011.like it or not(いやが応でも、好むと好まざるとにかかわらず)
I don't care if you like it or not. You can just go fly a kite!
5012.powerhouse(強力なグループ、最強チーム、国を挙げて取り組んでいる国家、やり手、強豪)
South America is sending powerhouses from Brazil and Argentina.
5013.unwitting(無意識の)
They had an unwitting impact on brand preferences.
5014.puppet(操り人形、指人形)
The wooden puppets thrilled the children.
5015.voracious(食欲旺盛な、むさぼり[ガツガツ]食う)
He has a voracious appetite.
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Daily Vocabulary(2007/12/28)

2007年12月28日 | Daily Vocabulary
5006.set one's sights on(~に照準を合わせる)
She set her sights on getting the promotion within two months.
5007.convene(会議など招集される、開かれる、開催される)
The meeting convened in the lower lobby of the hotel.
5008.kick off(試合・イベント・仕事・会議など始まる、始める、開始する)
Today kicks off another year of work.
5009.hold down(職に就いている)
My husband holds down two jobs to pay off his debt.
5010.endear(~をいとしいと思わせる、慕わせる)
She endeared herself to him through her caring letters.
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Daily Vocabulary(2007/12/27)

2007年12月28日 | Daily Vocabulary
5001.on the dot(時間どおりに)
The meeting started at 3 o'clock on the dot.
5002.launch(始める、開始する、着手する、乗り出す、参入する)
We are going to launch the new project next week.
5003.hyperactive(異常に活発な)
They were hyperactive, and I parked them in front of the TV.
5004.tech-savvy(ハイエンド技術に優れた)
Radio listening on the net used to be the preserve of tech-savvy web users.
5005.entrepreneur(企業家、起業家)
The young entrepreneur borrowed money to start his company.
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Daily Vocabulary(2007/12/26)

2007年12月28日 | Daily Vocabulary
4996.lax(緩い、手ぬるい)
Some countries' immigration laws are too lax.
4997.push the envelope(もっと高いレベルを求める、既成概念の枠を超える、限界に挑む)
You may be a teenager, but you're pushing the envelope a little too far.
4998.faux pas(〈フランス語〉過失、へま、間違い、過ち、失言、不作法、無礼)
The biggest faux pas one can make is not to send the person in charge a thank-you note.
4999.entice(相手が喜ぶものを提示して気を引く、誘惑する、うまい話で釣る)
He tried to entice her to take the job by offering her more money.
5000.jolt(ショックを起こすもの、急激な動揺、精神的ショック、驚き、衝撃、地震)
There was a sudden jolt of energy as lightning struck the car.
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Daily Vocabulary(2007/12/25)

2007年12月25日 | Daily Vocabulary
4991.turn heads(注目を集める、魅力がある)
My car turns heads wherever I travel.
4992.incompetence(無能力、無資格)
His incompetence as a driver caused the accident.
4993.old guard(保守派、古い意見を持つ人)
There is a lot of friction between the old guard and the new owners.
4994.lure(引き付けるもの、おとり、わな、人を誘惑するもの、魅力、魅惑)
An empty hand is no lure for a hawk.
4995.embrace(主義・思想などを受け入れる、採用する)
In his message to the world, he announced that he would be embracing a new world order.
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大地 (3/4)

2007年12月23日 | 読書日記
大地 (3)
パール・バック,小野寺 健
岩波書店

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【一口紹介】
◆出版社からの内容紹介◆
軍閥の巨頭として、着々と地位を築く王虎(ワンフー)。子供ができ、自分の後継者に育てようと意気込むが、息子元(ユァン)は軍事を好まず、父の熱意がうとましい。親子の気持ちはすれ違ったまま、元は都会に出て、義母・妹・いとこたちにまじり新しい生活を始める。

◆著者◆
(1892―1973)アメリカの女流小説家。宣教師の両親と中国(中華民国)に渡り、そこで育つ。
処女作『東の風・西の風』に続き、代表作『大地』を発表してピュリッツァー賞を受賞。
『息子たち』『分裂せる家』とともに三部作『大地の家』を構成。1938年ノーベル文学賞受賞。 『生きている葦』などの名作も発表。
パール・コンフォート・サイデンストリッカー(Pearl Comfort Sydenstricker)としてウェスト・バージニア州ヒルスボロで生まれたが、生後3ヶ月で父カリー・サイデンストリッカーとともに中国江蘇省の鎮江に渡った。
英語よりも中国語を先に覚えた。中国名、賽珍珠。
1917年帰国してランドルフ・マコン女子大学に入学、1924年卒業して中国に戻った。
1917年農業経済学者のジョン・ロッシング・バックと結婚し、一時南京大学で英語を教える。1926年一時帰国してコーネル大学で修士号を取得した。
1938年のノーベル賞受賞は、スウェーデンの探検家・学者スヴェン・ヘディンの推薦によって受賞した。
また、7人の孤児達を養子として自らの手で育てたり、広島の谷本清による平和活動を支援したりと人格者でもあった。
文学以外においても彼女の社会に与えた影響は計り知れない。

【読んだ理由】
「読んでおきたい世界の名著」(三浦朱門編)を読んで。

【コメント】
アメリカの大地をテーマにした小説と浅学菲才の身ゆえ勝手に思っていたが、中国を舞台にしたものだった。
長編だが読み出したら止まらない。
 



Daily Vocabulary(2007/12/24)

2007年12月23日 | 読書日記
4986.code of conduct(行動準則、行動規範、行為規範)
We have to draft a new code of conduct for bureaucrats .
4987.kick up one's heels(思う存分楽しく過ごす、はしゃぐ、浮かれる、浮かれ騒ぐ)
On a festival day, there were plenty of people out to kick up their heels.
4988.embodiment(具体化、具体的表現、具現)
Mother Teresa was the embodiment of kindness.
4989.inscribe(刻む、記す、(名前を)書いて贈呈する、~を贈る、献じる)
The woman's initials were inscribed on a tree with a knife.
4990.prudent(分別がある、良識的な)
She was very prudent, but her twin sister was careless
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漢字(2007/12/23)

2007年12月23日 | 私の読めなかった・読み間違えていた漢字
私が日々の生活の中で読めなかった漢字・読み間違えていた漢字を記録していきます。今回はヘミングウェイ著「老人と海」から。
意味は広辞苑などから引用させていただきました。(英訳付き。)       
741.【うなじ】the nape
「えりくび」とも言うが、「項目」の「項」字とは知らなかった。その関連も解らない。

742.【ほふ】《殺す》slaughter; 《負かす》beat.
知っていたような、知らなかったような。咄嗟に言われたらつまるかも知れない。「場」が頭に浮かぶ。
743.氷室【ひむろ】
読みは知っていたが、意味を確認しておきたかった。意味は天然の氷を夏まで保存しておくために設けた小屋、または穴。単なる氷の部屋ではないのだ。
744.【ひろ】a fathom ((1.83m)).
辞書には、「広(ひろ)の意、両手を左右に広げたときの、一方の指先から他方の指先までの距離。長さの単位として用い、縄・釣り糸・水深をはかるのに用いる。江戸時代には一尋は五尺(約1.5メートル)または六尺(約1.8メートル)であったが、明治以降は六尺とする。」とあった。今はほとんど耳にすることはないが、子供の頃、大人が「ひとひろ」とか「ふたひろ」とか言っていたのを耳にした記憶がある。
745.【もり】a harpoon.
投げたり突いたりして魚や鯨などを捕獲する道具。
 
 


                
                 

Daily Vocabulary(2007/12/23)

2007年12月22日 | Daily Vocabulary
4981.go haywire(めちゃめちゃになる、おかしくなる)
Someone downloaded a computer virus and the system went haywire.
4982.recruit(新メンバー、新入会員、新入社員)
The new recruits were trained for two weeks.
4983.discreet(思慮のある、控えめな、慎重な、用意周到な)
Susie tried to be discreet about smoking in front of her students.
4984.pertain to(~に関連する、~につきものである、~にふさわしい)
I don't think that rule pertains to me.
4985.encode(コード化する、符号化する、記号化する)
A special scanner will read information encoded on the tiny capsule.
今日の英語ニュースを聞こう!NHK WORLD Daily News

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紺屋高尾

2007年12月22日 | 私の好きな落語
【まくら】
一介の染物職人が、当代きっての名花・高尾太夫に惚れて惚れて惚れぬいて、ついに彼女と結婚するまでを描いた夢のような噺。

【あらすじ】
神田紺屋町、染物屋の吉兵衛さんの職人で久蔵さんが寝付いてしまった。
話を聞くと、国元に帰るため初めて吉原に連れて行かれ、当世飛ぶ鳥を落とす勢いの、大名道具と呼ばれる女郎の三浦屋の高尾太夫の道中を見て恋患い。
錦絵を買い求めたが、全て高尾太夫に見える。
10両で会えるだろうから3年働き9両貯めて1両足してそれで連れて行くという。
久さん元気になって働き、3年後、その金で買うから渡してくれと親方に言うと、気持ちよく着物も貸してくれて送り出してくれた。
お玉が池の医者の竹之内蘭石先生に、連れて行って貰う。
流山の大尽として、首尾良く高尾太夫に会えた。
挨拶の後、「こんどは何時来てくんなます」、「3年経たないとこれないのです」と泣きながら全て本当のことを話すと、高尾は感動し、こんなにも思ってくれる人ならと、「来年の2月15日に年(年季)が明けたら、わちきを女房にしてくんなますか」。
久さんうなずき、夫婦の約束をする。揚げ代は私が何とかしますし、持参した10両と約束の証にと香箱の蓋を太夫から貰って、久さんは亭主の待遇で帰って来る。
翌年約束の日に、高尾は久蔵の前に現れ、めでたく夫婦になる。 

出典: 落語の舞台を歩く

【オチ・サゲ】
途端落ち(決めの台詞で終わるもの。)

【語句豆辞典】
【紺屋】
染め物屋。
【太夫】
豪商、大名相手の花魁で見識があり美貌が良くて、教養があり、吉原ナンバーワンの花魁。
文が立って、筆が立ち、茶道、花道、碁、将棋が出来て、三味線、琴の楽器が出来て、歌が唄えて、和歌、俳諧、が出来た。
【傾城】(けいせい)
本来傾国の意で、国を危うくすることにある。その後、佳人、いわゆる絶世の美女を指す言葉となったが、わが国においてはもっぱら遊女のことを傾城と言うようになった。
【初会】
一流の遊女は、一回目”初会”で、初めて上がった客と一緒に寝ることはなく、この時は挨拶だけで花魁はツーと帰ってしまう。二回目を”裏を返す”といって、最初の時と同じように挨拶とお話だけで、やはり帰ってしまう。三回目”馴染み”になって、花魁がOKすれば初めて床に入れた。
【花魁道中】
花魁が禿、振袖新造などを引き連れて揚屋、引手茶屋に向かうこと。
【廓詞】(くるわことば)
遊女達は全国から集められており、訛りを隠すために「~ありんす」など独特の言葉を使っていた。廓詞は揚屋によって異なっていた。里詞、花魁詞、ありんす詞とも。
【身請け】(みうけ)
花魁に限らず、遊女の身代金や借金を支払って勤めを終えさせること。大見世の花魁では千両(数千万円)にものぼった。

【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『傾城の恋は誠の恋ならで 金もって来いが真のこいなり』
『女郎の誠と卵の四角 あれば三十日に月が出る』
『女郎の書く文誠なし 筆に狸の毛が混じる』
『花魁に可愛がられて 運の尽き』
『闇夜の中に 吉原ばかりが月夜』

【この噺を得意とした落語家】
・六代目 三遊亭圓生
・五代目 三遊亭圓楽

【落語豆知識】若い衆(わかいし)
遊郭で働く男、若いとは限らない。