日本男道記

ある日本男子の生き様

オタフクナンテン【59】

2013年11月07日 | 日本の草木

紅葉の美しい品種。この品種はお多福。福が多い!別名:オカメナンテン
樹高はあまり高くない。紅葉がすばらしく、冬花壇のグランドカバーにおすすめ。
5月ごろから葉色が戻っていき、ライムグリーン~青葉になる。冬の低温にあたると葉色が赤くなる。
普通のナンテンは果実がなるが、お多福ナンテンは果実は見たことがない。
成長がとても遅く高さは50~60cm程度でおさまりあまり大きくならない。
剪定いらずでコンパクトにまとまる。日陰でも良く育つので北側のグランドカバーにもおすすめ。
3~5月がもっとも葉が少ない時期になります。
理由は古い葉が落葉することと、新芽が春風で乾燥して痛みやすいから。
新芽はしんなりしていてビロビロ。
風を長時間受けて急激に乾燥すると黒くなってチリチリになる。

ホソバヒイラギナンテン【58】

2013年10月31日 | 日本の草木

公園や庭に植えられる常緑広葉低木で樹高1㍍~2㍍、花期にはスズメバチが多く集まるので「注意が必要!」。
葉は奇数羽状複葉で互生し長さ5㌢~10㌢の広披針形、小葉は5枚~9枚で縁には低く鋭い鋸歯があり葉先も鋭く尖る。
茎の先に長さ5㌢~15㌢の総状花序を出し、花冠の直径5㍉~7㍉の黄色の6弁花を少しづつ間隔を開けて咲かす。
果実は液果で直径約5㍉の球状で疎らにつけ、白緑色から年明けに黒く熟す。小葉が細い事が名前の由来となる。

マメツゲ【57】

2013年10月24日 | 日本の草木

変種のマメイヌツゲ(マメツゲともいう)
学名I. crenata f bullata)は、葉の表側がふくらんで反り返るもので、園芸用に栽培される。
丸く刈り込まれたものがよく見かけられる。
常緑低木であるが、時に高木になる。葉は小さく、1.5-3cmで楕円形、厚みがある革質でのっぺりとしたつやがある。
縁には丸い鋸歯がある。枝は灰褐色。
花期は5~6月頃で、雌雄異株である。果実は黒く熟し、径6-7mm。
他に、押し葉標本にして乾燥させると葉が黒くなる、という野外での同定には役に立たない特徴もある。
名前に「ツゲ」が付くが、ツゲ(ツゲ科)とは科が異なり、全くの別植物である。
ただ、小さくて厚い葉が枝に密生する様子は確かにツゲに似ている。
むしろ植え込みとしてはツゲより多く見かけるかもしれない。はっきりとした違いは、ツゲは葉を対生するが、イヌツゲは互生である。

出典:ウィキペディア

ナンテン【56】

2013年10月17日 | 日本の草木

ナンテン(南天、学名:Nandina domestica)は、メギ科ナンテン属の常緑低木。
和名の由来は、漢名の「南天燭」の略。南天の花は、仲夏の季語。実は三冬の季語。
高さは2m位、高いもので4~5mほど。幹の先端にだけ葉が集まって付く独特の姿をしている。
葉は互生し、三回羽状複葉で、小葉は広披針形で先端が少し突きだし、革質で深い緑色、ややつやがある。
先端の葉の間から、花序を上に伸ばし、初夏に白い花が咲き、晩秋から初冬にかけて赤色(まれに白色)の小球形の果実をつける。
庭木として植えられることが多い。
音が「難を転ずる」に通ずることから、縁起の良い木とされ、鬼門または裏鬼門に植えると良いなどという俗信がある。
福寿草とセットで、「災い転じて福となす」ともいわれる。
江戸時代に様々な葉変わり品種が選び出され、さかんに栽培された。
古典園芸植物として現在もその一部が保存栽培されている。
錦糸南天等とよばれる。園芸種のオタフクナンテンは葉が紅葉しやすく真夏でも赤い葉を付ける。
実がつかないのが特徴で、高さも50cm程度しか伸びないので、下草などと一緒に庭園によく使用される。
葉がやや円形なので別名オカメナンテンとも呼ばれる。
稀に太く育ったものは、幹を床柱として使うことがあり、鹿苑寺(金閣寺)の茶室、柴又帝釈天の大客殿などで見られる。

出典:ウィキペディア

カイズカイブキ【55】

2013年10月10日 | 日本の草木

カイズカイブキは庭木や生け垣・道路の分離帯などによく植栽されている樹木であり、イブキ(ビャクシン)の変種である。
母種のイブキは本州・四国・九州の主に太平洋岸の海岸岩場に生育する。
幼樹の頃は針葉であるが、次第に鱗片状の葉を付けるようになる。
カイズカイブキは常にこの鱗片状の葉を付けるものが選抜されたものという。
母種は海岸の崖地などに生育し、カイズカイブキもこの性質を受け継いで、乾燥に強い樹種である。
乾燥による枯死は見たことがない。
生育には強い光が必要であり、成長は遅い。
剪定をおこたると、枝が伸びて火炎状になる。
このような姿もゴッホの絵画をイメージさせ、おもしろいと思うが学校の校庭など、広い場所でないとこのような樹形には仕立てにくい。
雌雄異株。
種子はできるのかもしれないが、通常は挿し木で苗を作る。
ナシの赤星病を媒介するので、ナシの産地では植栽を控える必要がある。

出典:植物生態研究室(波田研)

ノムラモミジ【54】

2013年10月03日 | 日本の草木

樹 高     3~4m
開花期と結実期 花:4~5月/実:9~11月

特 性     日照は中庸~陰樹/生長はやや早い/耐潮性は弱い/耐煙性は弱い/萌芽力あり
植栽域   本州中南部~九州
美 性     樹形は広楕円形。春から秋にかけて紫紅色の葉をもち、葉の時期は常に紅葉しているのが特徴。イロハモミジの園芸品種で、庭木としてよく使われる。
        新緑の時期に他の樹木と混植すると、その葉が際立ってみえる。和風や自然風の植栽に向く。
用 途   庭園木、公園樹
管 理  弱い剪定を秋に行う。枝振りの美観を損ねないように剪定は注意をする。強剪定は、葉枯れを引き起こす。
類似種と品種 類似種:オオモミジ、イロハモミジ

出典:川崎みどり研究所

クロガネモチ【53】

2013年09月26日 | 日本の草木

クロガネモチ(黒鉄黐)とは、モチノキ科モチノキ属の常緑高木。学名 Ilex rotunda。
高木に分類されるものの、自然状態での成長は普通10m程度にとどまり、あまり高くならない。明るいところを好む。
葉は革質で楕円形やや波打つことが多く、深緑色。表面につやがある。若い茎には陵があり、紫っぽく色づくことが多い。
春4月に新芽を吹き、葉が交替する。雌雄異株で、花は淡紫色、5月から6月に咲く。
たくさんの果実を秋につける。果実は真っ赤な球形で、直径6mmほど。
しばしば庭木として用いられ、比較的都市環境にも耐えることから、公園樹、あるいは街路樹として植えられる。
「クロガネモチ」が「金持ち」に通じるから縁起木として庭木として好まれる地域もある。西日本では野鳥が種を運び、庭等に野生えすることがある。
材木は農機具の柄としても用いられる。

出典;ウィキペディア

キンモクセイ【52】

2013年09月19日 | 日本の草木

キンモクセイ(金木犀、学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus)はモクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹で、ギンモクセイの変種。中国南部が原産で江戸時代に渡来した。
中国では正しくは丹桂がこれに当たるが、一般には桂花の名で呼ばれることがある。
しかし桂花は木樨属におけるひとつの種名であり、金桂(ウスギモクセイ)、銀桂(ギンモクセイ)などを含む全ての亜種・変種・品種を総括するものである。
主に庭木として観賞用に植えられている。秋になると小さいオレンジ色の花を無数に咲かせ、芳香を放つ。芳香はギンモクセイよりも強い。
雌雄異株であるが、日本では雄株しか入っていないので結実しない。雄しべが2本と不完全な雌しべを持つ。
花冠は白ワインに漬けたり(桂花陳酒)、茶に混ぜて桂花茶と呼ばれる花茶にしたり、蜜煮にして桂花醤と呼ばれる香味料に仕立てたりする。
また桂花蟹粉(芙蓉蟹の別名)、桂花鶏絲蛋、桂花豆腐、桂花火腿などのように鶏卵の色をキンモクセイの花の色に見立てて名づけられた卵料理は多く、正月用の菓子である桂花年糕のようにキンモクセイの花の砂糖漬けを飾るなど実際にこの花が使われる料理もある。
秋の季語である。
金木犀の花は甘めでしっかりした強い香りであることから、日本において汲み取り式トイレが主流で悪臭を発するものが多かった時期には、その近くに植えられることもあった。
その要因から香りがトイレの芳香剤として1970年代初頭から1990年代前半まで主流で利用されていたため、一部年齢層においてはトイレを連想させることがある。

出典:ウィキペディア

オモト【51】

2013年09月12日 | 日本の草木

万年青(おもと)は、オモトの古典園芸植物としての名である。非常に豊富な葉の形や模様を持ち、古典園芸植物の葉芸では一つの標準である。
オモト(学名:Rohdea japonica Roth)は常緑の多年生草本で、本州南部から中国にかけての暖地に分布する。
本来は幅広い深緑で長楕円形の葉をつけるものであるが、葉の型変わりや斑入りなどを選別して栽培することが古くから行われ、多くの品種がある。
それらを万年青(読みは「おもと」)と呼んで、古典園芸植物では重要なもののひとつである。
この項ではこれについて説明する。
なお、この植物の場合、花や実が鑑賞の対象となることが無く、種子植物の園芸植物ではほとんど例がない。
その代わり、葉に見られる芸に関してはこの植物が一つの標準となっている面もある。
野生種のオモトは30cm程の深緑の葉を持つ。葉は左右に振り分けるように出る。
形は先端が丸い長楕円形で両端は上に曲がり、その断面はU字型になる。葉質は革質でやや厚みがあり、表面にはかすかに葉脈が浮く。
そのままを栽培する場合もあるが、園芸種としてはこれに斑入りや葉変わりが現れるものに多くの品種が知られる。
葉の形や質はほぼ原種のままで斑入りが入るものを大葉系という。伸び伸びした葉姿と大柄な柄を楽しむものであるが品種は多くない。
より多くの品種は葉は小さめに、葉質は厚くなったものである。葉には多くの細かいしわがより、多彩な表面の質感を見せる。
また、斑入りもすっきりとした明確なものもあるが、細かい斑が入り組んだようなものが多く、微妙な味わいを楽しむ。
万年青の葉芸はその幅が広く、多様性が高い。そのためこれを表すのに多くの言葉が使われ、あるいは作られており、それらは他の古典園芸植物にも流用される。
いわば万年青の葉芸は古典園芸植物の芸の一つの標準ともなっている。

出典:ウィキペディア

ジンチョウゲ(沈丁花)【No.50】

2013年09月05日 | 日本の草木
ジンチョウゲ(沈丁花)【No.50】

2013.07.08@岡山県倉敷市
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木。チンチョウゲとも言われる。漢名:瑞香、別名:輪丁花。

◆特徴
原産地は中国南部で、日本では室町時代頃にはすでに栽培されていたとされる。日本にある木は、ほとんどが雄株で雌株はほとんど見られない。挿し木で増やす。赤く丸い果実をつけるが、有毒である。花の煎じ汁は、歯痛・口内炎などの民間薬として使われる。
2月末ないし3月に花を咲かせることから、春の季語としてよく歌われる。つぼみは濃紅色であるが、開いた花は淡紅色でおしべは黄色、強い芳香を放つ。枝の先に20ほどの小さな花が手毬状に固まってつく。花を囲むように葉が放射状につく。葉は月桂樹の葉に似ている。

◆名前の由来
沈丁花という名前は、香木の沈香のような良い匂いがあり、丁子(ちょうじ、クローブ)のような花をつける木、という意味でつけられた。2月23日の誕生花。学名の「Daphne odora」の「Daphne」はギリシア神話の女神ダフネにちなむ。「odora」は芳香があることを意味する。
花言葉は「栄光」「不死」「不滅」「歓楽」「永遠」。
出典:ウィキメディア

アセビ(馬酔木)【No.49】

2013年08月29日 | 日本の草木
アセビ(馬酔木)【No.49】

2013.07.08@岡山県倉敷市
ツツジ科の低木で日本に自生し、観賞用に植栽もされる。別名あしび、あせぼ。

◆特徴
本州、四国、九州の山地に自生する常緑樹。やや乾燥した環境を好み、樹高は1.5mから4mほどである。葉は楕円形で深緑、表面につやがあり、枝先に束生する。早春になると枝先に複総状の花序を垂らし、多くの白くつぼ状の花をつける。果実は扇球状になる。しかしこの種は有毒植物であり、葉を煎じて殺虫剤に利用される。有毒成分はグラヤノトキシンI(旧名アセボトキシン)。
馬酔木の名は、馬が葉を食べれば毒に当たり、酔うが如くにふらつくようになる木という所からついた名前であるとされる。 多くの草食哺乳類は食べるのを避け、食べ残される。そのため、草食動物の多い地域では、この木が目立って多くなることがある。たとえば、奈良公園では、シカが他の木を食べ、この木を食べないため、アセビが相対的に多くなっている。逆に、アセビが不自然なほど多い地域は、草食獣による食害が多いことを疑うこともできる。

◆利用
アセビは庭園樹、公園樹として好んで植栽される外、花もの盆栽等としても利用される。
近年では、殺虫効果を自然農薬として利用する試みがなされている。

出典:ウィキメディア

イヌマキ(犬槇)【No.46】

2013年08月22日 | 日本の草木
イヌマキ(犬槇)【No.46】

2013.07.08@岡山県倉敷市
マキ科マキ属の常緑針葉高木。関東~四国・九州・沖縄、台湾の比較的暖かい地域に分布する。

◆特徴
高さ20mほど。樹皮は白っぽい褐色で、細かく薄く縦長にはがれる。茎はまっすぐに伸び、枝先は上を向くが、大木になると枝先は下垂する。葉は細長いが、扁平で主脈がはっきりしており、いわゆる針葉樹の葉には見えない形をしている。
雌雄異株。雄花は前の年の枝に多数つき、穂状で垂れ下がり、黄色い。雌花は1cmほどの柄の先に小さな包葉があり、その中の1つが伸びて、その先端部に胚珠を含む。胚珠を含む部分が膨らんで種子となり、その基部も丸く膨らむ。基部の膨らみは花床と言われ、熟すると次第に赤くなり、少々松脂臭いものの甘く、食べられる。種子は緑色になって白い粉を吹く。こちらは毒成分を含有し、食べられない。全体としては緑と赤色の団子を串刺しにしたような姿となる。鳥などがこの花床を食べるときに種子散布が起こると考えられる。種子はまだ樹上にあるときから発芽を開始することがあり、これを胎生種子と呼ぶ。
照葉樹林に生育し、神社林などでは優占している場合もある。これは森林が小さくなると風の影響を受けやすく、風に強いイヌマキがよく残るためではないかとも言われている。

◆利用
庭木や防風林として、よく植栽される。屋敷林や畑の防風林に用いられるほか、庭園などにも植栽される。庭木としては北アメリカ南部でも利用され、クサマキや "buddhist pine"、"fern pine" などと呼ばれる。
単にマキともいう。本来は、別にあるマキなる木に対して、それよりも劣るものとして、この種のことをいやしんでつけられた名である。古くはスギ(杉)のことをマキとよんでいたことから、これに対するものとの説、あるいは、紀伊半島や四国地方ではコウヤマキを本槇と呼ぶことから、これに対しての命名とする説もある。ただし、材の使用に関しては、それほど劣るものではない。特に水に強いことから、風呂桶などにも用いられる。
沖縄県では、古くから木造住宅の高級建築材として利用されることがあり、国の重要文化財である中村家住宅等にも用いられている。これはイヌマキが強い抗蟻性をもち、住宅の天敵であるシロアリに強いからである。
中国原産で、イヌマキより小型で葉の数が多いラカンマキ var. maki は庭木や生垣として栽培される。
千葉県の県の木に指定されている。

出典:ウィキメディア

クチナシ(梔子、巵子、支子)【No.45】

2013年08月15日 | 日本の草木
クチナシ(梔子、巵子、支子)【No.45】

2013.07.08@岡山県倉敷市
アカネ科クチナシ属の常緑低木である。野生では森林の低木として自生するが、むしろ園芸用として栽培されることが多い。果実が漢方薬の原料(山梔子)となることをはじめ、様々な利用がある。
樹高1-3 mほどの低木。葉は対生で、時に三輪生となり、長楕円形、時にやや倒卵形を帯び、長さ5-12 cm、表面に強いつやがある。筒状の托葉をもつ。
花期は6-7月で、葉腋から短い柄を出し、一個ずつ花を咲かせる。花弁は基部が筒状で先は大きく6弁に分かれ、開花当初は白色だが、徐々に黄色に変わっていく。
花には強い芳香があり、学名の種名「jasminoides」は「ジャスミンのような」という意味がある。
10-11月ごろに赤黄色の果実をつける。果実の先端に萼片のなごりが6本、針状についていることが特徴である。また側面にははっきりした稜が突き出る。
果実が熟しても割れないため、「口無し」という和名の由来となっている説もある。
他にはクチナワナシ(クチナワ=ヘビ、ナシ=果実のなる木、つまりヘビくらいしか食べない果実をつける木という意味)からクチナシに変化したという説もある。

出典:ウィキメディア

ヒメジョオン 姫女菀(No.44)

2013年08月08日 | 日本の草木
ヒメジョオン 姫女菀(No.44)

2013.07.07@岡山県倉敷市
キク科ムカシヨモギ属の植物。背の高さが50-100cmにもなる、白い花を咲かせる一年草である。
同属のハルジオンと共に、道端でよく見かける雑草である。
若い時期は、根本から長い柄のついた丸みを帯びた葉(根出葉)を付ける。
やがて、茎が高く伸びると、根本の葉は無くなり、茎から出る細長い葉だけになる。
茎と葉は黄緑色で、まばらに毛が生える。
茎は初めは枝分かれせず、先の方で数回の枝分かれをして、白か薄紫の花を咲かせる。
花はヒマワリのような形だが、周りの花弁がとても細い。また、ヒメジョオンの花に見えるものは頭状花序で、小さな花の集まりである。
中央の黄色い部分は、管状花といい、周辺の花びらのようなものは、舌状花という。花の時期は初夏から秋にかけての5-8月である。
また、花弁の白い部分がやや紫がかる個体が見られることもあるが、これは清浄な空気の中で育った時にできるものである。
1個体あたり47,000以上の種子を生産し、さらにその種子の寿命が35年と長いこともあり、驚異的な繁殖能力をもっている。
したがって、駆除がとても難しい。

出典:ウィキメディア

えのころぐさ 狗尾草 (No.42)

2013年07月25日 | 日本の草木
えのころぐさ 狗尾草(No.429


2013.07.07@岡山県倉敷市
イネ科エノコログサ属の植物で、1年生草本である。ブラシのように毛の長い穂の形が独特な雑草である。
夏から秋にかけてつける花穂が、犬の尾に似ていることから、犬っころ草(いぬっころくさ)が転じてエノコログサという呼称になったとされ、漢字でも「狗(犬)の尾の草」と表記する。
ネコジャラシ(猫じゃらし)の俗称は、花穂を猫の視界で振ると、猫がじゃれつくことから。

草丈は40-70cmになる。茎は細く、基部は少し地表を這い、節から根を下ろす。夏には茎が立ち上がって伸び、先端に穂をつける。
葉は匍匐茎にも花茎にも多数ついており、最大20cm位、イネ科としてはやや幅広く、細長い楕円形、薄く、緑色でつやがない。茎を包む葉鞘と、葉身の境目につく葉舌は退化して、その部分に毛だけが残る。
また、よく葉が裏表逆になっている。葉の付け根でねじれて、裏側が上を向くもので、そのような葉では、上を向いた裏側の方が濃い緑でつやがあり、下を向いた表側の方が、裏のような様子になる。
花序は円柱形で、一面に花がつき、多数の毛が突き出すので、外見はブラシ状になる。
イヌビエなどの穂から出る毛は、小穂を包む鱗片(穎)の先端から伸びる芒であるが、エノコログサの場合、この毛は芒ではなく、小穂の柄から生じる長い突起である。

出典:ウィキメディア