ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

あっぱれ、吉田輝星! あっぱれ、日本ハム球団!

2019-06-12 22:39:42 | スポーツ
今夜の日本ハム―広島戦で、昨秋ドラフト1位の18歳、吉田輝星投手が初登板・初先発した。

初回からさっそくピンチを迎える。
先頭打者の長野にききなりヒットを打たれ、次の菊池には粘られた。
9球目にライト前にファウルフライを打たれ、やれやれだと思ったら、その打球を二塁手と右翼手が譲り合って、取れずにファウル。
10球目に外して、四球。
いきなり無死1,2塁のピンチ。
この後、一死満塁とさらにピンチは続いた。
しかし、ここで迎えた5番打者を3球三振に取れるのだから大したものだ。
次の6番打者には、5球目・6球目には帽子を飛ばして熱投し、7球目でサードゴロに打ち取り、初登板の初回のピンチを切り抜けた。
すると、その裏の日ハムの攻撃では、先ほどフライを取れなかった大田がソロホームランを打って先制した。
2回には2死をとってから、ヒットを打たれ、長野に再びの安打(2塁打)を打たれ、同点に追いつかれてしまった。
しかし、次打者をショートゴロに打ち取り、1点で切り抜けた。
日ハムは、その裏、勝ち越し点を奪い、2-1と再びリードした。
吉田は、3回には三者凡退、4回には2死から2塁打を打たれたが、0点に抑えた。
そして、5回には、2安打の長野をおさえ、三者凡退におさえ、責任回数の5回を投げ終えた。

5回 打者21 人に84球を投げ、被安打4、奪三振4、与四球2、失点1(自責点1)。
なかなかいい投球内容である。
特に、ただでさえ緊張する1回に、大きなピンチを切り抜けたあたり、大したものだ。
危機を迎えた時の方がスイッチが入るというか、いい球が行っていた。
しかも、ストレートで真っ向勝負している場面が多かった。
このあたりに大物の風格が漂う。
後続の投手が反撃を抑え、吉田輝星は、初登板初勝利を挙げ、ヒーローとなった。

思えば、彼は、去年の夏の甲子園大会を一人で投げ抜いて、秋田県の公立校金足農を決勝まで引き上げたのである。
それまで、そこまですごい投手としては注目されてはいなかった。
注目されて以降の活躍ぶりは本当に頼もしい。
あっぱれ、吉田輝星! である。

もう一つ、あっぱれ!をあげたいのは、日本ハム球団に対してである。
いつも、ドラフト1位で指名した高校野球の選手をうまく育てている。
中田、ダルビッシュ、大谷、清宮、そして吉田。
いずれも、期待どおり育てていると言える。

今回の吉田も、2軍では4回までしか投げていないとのこと。
普通は、他球団だと、もっと投げられるようにしてからとか、プロらしくなってからとか、慎重に育てようとすることが多い。
しかし、日本ハムだと、どのようにするとその選手の力を引き出せるかを考えながら起用し、自信と実力を育てているように思える。
おまけに、今日は、球場に観戦に来た観客に、吉田輝星初登板の証明書が印刷されたものを配るという、粋な計らいを行っている。
育成上手、商売上手だと感心する。
日本ハム球団にもあっぱれ!である。
コメント
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