昨日の徳島戦は負けてしまったけれど、規制緩和を受けて、今年初めてデンカビッグスワンスタジアムに行った。
感染拡大防止のため、様々な措置がなされていたために、確かに昨季までとは違っていたけれど、それでも「近くにサッカーがある日常」を感じられて、うれしかった。
天気も良かったので、スタジアムが近づくと、銀傘が光って見えた。
Eゲート前広場は、催し物が少なく寂しい気もしたが、それでも試合を楽しみにして集まってくる人たちがいるじゃないか。
スタンドに座ってスタジアムを見ると、ピッチ内の緑がまぶしい。
この場所で、サッカーの試合が見られ、新潟の戦いぶりに心ときめくのだ。
今は、ビジター席は設けられていない。
ビジターチームを応援するためのユニフォームやグッズを身に着けて観戦することも許されてはいない。
ビジターチームである徳島を応援する人たちは、ほとんどいない。
四面楚歌である。
それなのに、徳島の選手たちは、練習に入場したとき、丁寧にもその四面(四方)に向きを変えて計4回お辞儀をした。
ああ、快いスポーツマンたちだなあ、と徳島の選手たちを思った。
そして、試合が始まると、選手たちのプレーの一挙手一投足に、目が釘付けになる。
ひいきにしている地元新潟の選手たちのプレーには、たくさんの拍手と思わず出てしまう歓声と時々もれてしまうタメイキで、応援をする。
自宅とは違う場内の一体感は、日常感じられないものだ。
試合が終わった後、戦った選手たちが、肩を落として場内を1周する。
思わず選手名を叫んだり、「次、がんばれ!」と声援を送ったりしたくなるが、今はそれはしてはいけない約束。
選手たちが一番悔しい。
出場した選手も、出場できなかった選手も、ベンチ入りすらしなかった選手たちも。
背中がそれを物語っている。
次の試合がんばってほしい。
でも、悔しいなあ…という気持ちを引きずりながら、車に乗り込む。
昨日は、いつも使っている遠い駐車場が閉鎖されていたので、出ようとする車が「密」になってしまい、なかなか出られなかった。
観戦者数は、7,888人だったそうだが、駐車場が混むくらい人はきたということ。
よしとしよう。
負けたけど、安全運転に気をつけて帰ろう、と意識しながら帰った。
久しぶりのサッカー観戦の気分は、たっぷり味わったのであった。
(負けた後の悔しさも、ね。)
【試合前に場内を回っていた、ビィくん。次も盛り上げ頼むよ!】