新潟ハーフマラソンから2週間。
笹川流れマラソンもハーフマラソンの大会だ。
(10kmもあったけれど)
5年ぶりに参加してきた。
さすがに練習不足なのにこんなに狭い間隔でレースに出ているから、たっぷり苦痛を味わったのだった。
だけど、苦しさが「生きてる証」という気分にもなった。
そんな苦楽を両方味わってきた大会になったよ。
その経験を、また綴っておこう。
さて、この大会は県北で行われる。
そこまで久々に、「快速 笹川流れマラソン号」に乗って行く。
この日限りの特別列車に乗るのは久しぶり。
前は、特急いなほ号と同じ列車だったのに、今は普通の電車と変わらない。
しかも3両編成。
車両数も減ったなあ…と、変化に戸惑いつつも仕方ないと思う。
桑川駅に到着。
以前だと、控え場所になっていた旧桑川小学校の建物にみんな向かっていたのに、今はスタート・ゴール場所が弁天岩駐車場になって、そこをイベント場所にしているから、向かう場所が分散していた。
いい天気。粟島がよく見えた。
私は、以前と同じように、旧桑川小学校の方に向かった。
手前にある十二神社に寄って、「無事にゴールできますように」と願いをかけた。
「ま坂」を上って、元の桑川小体育館の近くの桜が、日当たりがよいせいか、美しかった。
わざわざこっちまで上って来る人は、多くなかったようで、トイレ待ちが少なくて使いやすかった。
でも、この建物、めったに使わないのだろう。
それがなんだか寂しく空しい。
9時を過ぎて、スタート会場に向かう。
7,8分で着いたら、再会が2つ。
1つめは、マラソンに憧れさせてくれた、12,13年前の職場での知り合い。
今は、選手活動より楽しく走る方になったとは言うが、かなり速い40代のお方。
走ることに刺激を与えてくださった方だから、感謝の心が大きい。
2つめは、私の中学・高校時代の同級生(正確には同期生)で、よくレース会場で一緒になる、SIさんと久々の再会。
がっちり握手して、二人でスマホに収まった。
すでに80数回フルマラソンを走り、100回達成を目指しているSIさん。
今年もすでに3つ以上のレースに出たとのこと。
やがて9時30分になり、号砲が鳴る。
SIさんは、「じゃあ、がんばろう」と言って、私より前に出て走って行った。
しばらくは、SIさんを目標にして、見える範囲で走っていた。
笹川流れマラソンは、国道345号線を行く。
この道は、アップダウンが多いのだ。
トンネルが14あるという話だったが、その前後はだいたい上り下りがきつくなる。
前半のうちはまだきつく感じず、余裕があった。
3㎞ほど行くと、笹川流れの中でも最も美しい風景のある場所を通り過ぎた。
その辺りから、向かい風がきつく感じられるようになってきた。
そこで、背の高いランナーの後ろで、風を防ぐようにしてついて行った。
背後に付きながら、海のきれいな風景も楽しみながら走った。
ただ、SIさんとはだんだん距離が離れていくのを感じていた。
やがて、折り返し点手前でSIさんとすれ違った。
撮影しようと思ったが、スマホが働いてくれず写真は撮れなかった。
残念。
それでも、ここまで結構よく走れていた。
1kmあたりのタイムが5分台の中ほどから後半で行けていたのだ。
①5分53秒 ②32③5.39 ④5.25 ⑤5.42 ⑥5.30 ⑦5.37 ⑧5.32 ⑨5.43 ⑩5.24
これなら、行ける。
しかも、折り返すと向かい風がなくなった。
今日は、久々にいい記録で走れるかもしれない、と、このときは思えたのだった。
まさか、前日のアルビレックス新潟のサッカーのように、急に展開が変わってしまうとは思わなかったのである。
(つづく)