FC東京対アルビレックス新潟。
世間は、アルベル前監督との戦いということで、いろいろと盛り上げてくれていた。
アルベル監督の思いや、新潟の選手の思いなどが、ネット上で何かと取り上げられていた。
注目されていた一戦だったが、FC東京の2-1での勝利に終わった。
アルビレックス新潟を応援する人にはつまらない結果となってしまった。
けれども、試合としてみれば、いい試合だったと思う。
新潟の選手たちのプレーからも、なんとか勝ちたいという気持ちがよく出ていた。
前の鹿島戦のように負けてしまうのはごめんだ、という意思が感じられた。
だけど、思うようにはいかなかった。
開始8分で、警戒していたカウンターから、警戒していた仲川に決められ、先制を許してしまった。
それでも、12分、ゴール前で得たフリーキックを伊藤涼太郎が見事に決めて、すぐさま同点に追いついた。
勢いに乗る新潟は、圧倒的にボールを保持し攻め入るのだが、有効な最後の一手(一足?)に至らない。
そうこうするうちに、34分、ディエゴオリヴェイラに、無回転のスーパーゴールを決められてしまった。
結局は、前半のこの2失点が勝敗を決してしまった。
2点とも、ちょっとした油断から生まれたように思う。
カウンターは警戒していたはずだし、J1で活躍する外国人選手たちは高い技術を有するから、もっと距離を詰めて自由な態勢で蹴らせないようにしなくてはいけないと分かっていたはずだったし。
もったいなかったが、また宿題をもらったようなものだ。
宿題が早めに済ませた方が楽になるように、アルビも出た課題は、早めに解決しておきたいものだ。
ただ、内容的には互角以上に戦えていただけに、有効な決定機を増やしたり決めきったりできるようにできたらな、と思う。
前節も今節も悔しい負けだったから、4日後のアウェイ横浜FC戦では、きっと目が覚めるような試合を展開してくれることだろう、と期待したい。
SNSから得た情報もあるけど、付記しておきたいことが、3つ。
1つめは、アルベル監督の「新潟愛」。
試合が終わると、わざわざ新潟サポーターのスタンド前まで涙をふきながら来て、日本流に深々とお辞儀をした。
そして、自分の胸をたたいてみせた。
自分の心は、今もアルビと共にありますよ、と示しているように見えた。
こんなことをしてくれる人は、なかなかいない。
新潟のサッカーを変えてくれた人であったし、慈愛に満ちた人でもあったのだなあ、としみじみした。
2つめは、試合も終盤の90分のプレーでのこと。
ボールをもっていた東京の選手が、急に痛そうにして倒れた。
そのボールを近くの小見選手が奪って、新潟チャンス!と思ったら、主審の笛。
てっきり、倒れた選手のことを思ってプレーを止めさせるための笛かと思ったら、長い笛で小見選手のファウルで倒されたという判定。
それはないよ。
ビデオで見ても、小見はまったく触れていない。
勝手に倒れただけなのに、ひどい誤審だった。
そのために試合も長く中断し、結局東京ボールで始まるという不始末。
こういうときにVARは使えないのかねえ。
3つめは、よくぞ掲げた、という思い。
こんな弾幕が掲げられていた。
またぞろ出てきた秋春制談義。
早ければ2026シーズンから、なんて言われているけれど、とんでもない。
この弾幕の言葉が、端的に指摘しているとおりだ。
「日本サッカー発展のために切り捨てられるクラブはいくつ?」
「雪国に何一つメリットの無いシーズン移行に反対。数々のデメリットに対する具体的な解決策を。」
1月や2月にスタジアムに行って試合観戦なんてできません。
選手たちの練習場所もありません。
Jリーグ100年構想が聞いてあきれる。
秋田、山形、新潟などは、いらないってことか!!?
さて、話を戻そう。
今節で連敗となってしまい、順位も下がった新潟だけど、心配はしていない。
絶対にもっと強くなるから。
選手や監督を信じているし、彼らは信じられる人たちだから。
Visca Albirex !!!