人の名前を間違えてしまうなんて、あってはいけないと思っている。
だけど、そのことを自分がしてしまうとは…うーん…。
ずっと感染症禍であったために、人と会う機会が少なかった。
しかし、近ごろは、今まで開催中止になっていた会が、少しずつ増えている。
だから、久々に出席してみるようにもなってきた。
今日またそのような会が一つあったので、行ってみた。
すると、受付に4,5日前に会ったAさんがいた。
「先日は、どうもお世話になりました」と言うと、
「いえいえ、こちらこそお世話になっています」と言う。
会場に入っていすに座ると、隣には知ってる方。
「ああ、Bさん、どうも久しぶりです」とあいさつすると、
「こちらからあいさつせずにすみません」との返答。
うーん、なんだか気まずい。
そんなことがあって、受付で受け取った要項と一緒に出席者名簿があったので、何気なしに見ていた。
あれ?変だぞ?
受付で会ったAさんの名前も、隣席のBさんの名前も、…ない!
そんな…、なぜ名前がないのだ?
そう思ってから、ハッと気付いた。
見間違い、思い違い、人違い………??!
もう一度、名前を確認してみると、Aさんと思い込んでいた方は、Cさん。
Bさんと思い込んでいた方は、Dさんだったのだ。
ああ…なんたるこっちゃ!!?
Cさんはまだいいとして、Dさんには「Bさん」と呼びかけてしまったぞ。
いくら皆まだ口にマスクをしているからと言って、2人も間違えるなんて…。
ああ、恥ずかしい。
ごめんなさい。
観察力、認識力、確実に落ちている。
人を間違えてしまうなんて、あってはいけないよなあ…。
この感染症禍で会わなかった数年間の時間的な空白に加え、さらに年を経て高まった老人力。
それを確認して、多少なりともがく然としたのであった。
昨晩と今朝、2回も見た、あの「永遠の5歳」の女の子の声が聞こえたような気がした。
ボーッと生きてんじゃねーよ!