山野草に詳しい方から、雑草の花の中で最初に教えてもらったのは、春先のオオイヌノフグリだった。
雑草の花も、よく見ると本当にきれいだなあ、と今までまったく見る目がなかった自分を恥じた。
それで野草・雑草の花に興味をもった私は、それ以降よくきょろきょろと地面に目を向けるようになった。
最初に興味を持った春の野草の花は、ムラサキサギゴケだった。
鳥が飛ぶような形で花が咲いているのが可愛らしい。
しかも、群落を作ると、そこだけがパアッと明るくなっているのだ。
家の近くの小さな公園には、今、草が元気に生えてきている。
その一部に、ムラサキサギゴケが生えているところがあって、そこだけまぶしい感じになっている。
思わずそこに引かれて見に行った。
すると、よく見てみると、1つだけ白いものがあった。
そうなると、名前は、「ムラサキサギゴケ」と呼ぶのははばかられる。
「ムラサキ」を取って、「サギゴケ」という呼び方もあるし、
「シロバナ」を付けて、「シロバナサギゴケ」という呼び方もあるようだ。
でも、数少ないから、なんだか清楚な感じがして愛おしい。
公園のムラサキサギゴケ、明るく輝いてほしい。
そして、白い花のサギゴケも、ここにずっと生き残ってほしいなあ。