ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

今までの「最遅記録」だったけど、走り通した第34回燕さくらマラソン(上)

2023-04-16 20:20:44 | RUN

今までの「最遅記録」となったけど、ハーフ完走しました、第34回燕さくらマラソン。

 

ここ1週間余り、胃腸の調子がよくなくて困っていた。

だけど、まず出場はしようと決めてはいた。

当日、それに加えて軽く頭痛があるような気がした。

熱を測ると、36.7℃と、いつもの私に比べてちょっぴり高めに感じた。

大会参加をやめてもいいのだが、なんだかナーバスになりすぎているような気がした。

邪念を振り払って、出かけることにした。

ただ、一つだけ忘れ物をした。

試合後行く予定だった、アルビレックス新潟ホーム戦のシーズンパス。

気がついたときには、高速の上だったから、戻れはしなかった。

まあ仕方ないと思いつつ、車を前に走らせ、やがて指定された駐車場に着いた。

 

駐車場から会場まで歩いているとき、大会に参加する女性に話しかけられた。

話しているうちに、私と同年齢だということが分かった。

この大会が去年に続いて2回目の出場という話もあったが、びっくりしたのは、2月から3月にかけて3週連続してフルマラソンを走ったのだという。

しかも走ったマラソンが、大阪マラソン、東京マラソン、名古屋ウィメンズマラソン。

3大都市マラソンじゃないですか!!?
もともと出場予定だった大会あり、抽選で当たった大会あり、感染症禍で出場停止を求められたけど今回出場優先権を与えられた大会あり、なのだそうだ。

「でもね。どうせ入賞するほど速く走れないから、全部出たのよ。無理しないでゆっくり走ればゴールできるのだって、よーくわかったわ。」

いやはや「あっぱれ!」であった。

 

会場に着くと、ソメイヨシノの桜は散っていたが、種類が違うものは、まだ花を咲かせていて、心なごんだ。

 

スタート前にトイレも2回行ってすませた後、外で腰を下ろしていたら、なんだか体が細かく左右にぐらぐらしているような気がした。

体調がよくないと思っていたから、スマホのバイブがそんなふうに感じるように作用したのかもしれない。

あらためて、先ほどの女性が言っていたように、無理しないでゆっくり走ろうと決意した。

2週間ほど前の笹川流れマラソンでは、ほかのランナーにつられてついていって速く走ってしまい、後半苦しんだ。

今回は、さらに体調不良なのだから、抜かれても気にしないでゆっくり走ろう。

ジョギングのスピードで、具体的に速さは、6分台の中盤から後半で行ければ、それでいいや。

 

スタート地点の桜は、すでに葉桜になっていて、残念。

スタート前に整列が指定されたグループは、本来キロ5分台で走るランナー用なのだが、私はその1つ後ろのグループのスピードで走ると決めた。

スタートすると、さすがにみんな張り切って走り出す。

続々と、私を追い越していく。

私も2年前はキロ5分そこそこで走り出したものだったが、今ならそんな速かったら、300mくらいで大会途中棄権になってしまうだろう。

 

多くのランナーに抜かれながら、洗堰の上を走る。

土手道に出ると、信濃川の流れを見ながらの走りとなる。

1kmを過ぎると、川の方から「ガンバレ、ガンバレ!」と声がする。

なんと、小舟に乗りながら応援している人たちがいたのだ。

こんな舟からの声援なんて、初めてだった。

 

2㎞を過ぎると、自分の前のランナーたちとはずいぶん離されてしまった。

でも、あせらずゆっくり進む。

次々と第1折り返しを回った人たちとすれ違う。

みんな、速いねえ。

 

5km近い場所に、最初のエイドがあった。

スポーツドリンクと水だけであったが、ここではスポーツドリンクをもらって行く。

 

まもなく折り返し点だが、この前に先ほどレース前に会話した女性が走っているのが見えた。

私より1km以上早く折り返したということ。

やはりそれなりに走れる人なんだね。

そうでなければ、大阪・東京・名古屋の3大都市マラソンを毎週完走はできないよなあ。

 

 

折り返し点を回る。

向こうに弥彦山が見える。

かつて勤務した土地は、あの山のじかに麓。

懐かしさに、勇気がわいてきた。

そして、あまりランナーも多く見なくなったのに、それでも背後から私を抜いて行くランナーがいる。

そのランナーたちの特徴は、スピードはないけれども、私に比べてピッチが速い。

ピッチの速さで、私を追い上げ追い抜いていく。

特に、女性ランナーたちが多い。

なるほどなあ、持続するピッチのリズムがランナーの生命線なのだ、と分かる。

ピッチの速さを持続することが、速さを維持することでもあるのだなあ、と感心した。

それに比べて、今のオレはどうだ。

中途半端なゆるいピッチのリズム。

ストライドも伸ばせないから、このような女性ランナーたちに次々に抜かれていくというわけだ。

情けない気もするが、これが今の自分というわけだ。

 

そんなことを発見したり思ったりしながら、洗堰手前の10km地点まで来た。

ゆるいジョギングできたわけだが、体はやはり疲れてきていた。

この10㎞までの1kmごとのラップを見てみる。

① 6分18秒 ② 6分12秒 ③ 6分16秒 ④ 6分21秒 ⑤ 6分21秒 ⑥ 6分20秒 ⑦ 6分24秒 ⑧ 6分27秒 ⑨ 6分34秒 ⑩ 6分37秒

自分にとっては、かなり遅いジョギングのつもりだったのに、それでも距離が進むにつれてどんどん遅いペースになっている。

体調がよくないことの反映でもあった。

でも、今はこれでいくしかない。

予定したペースどおりといえば、そのとおりでもあるのだ。

さあ、もうすぐスタート地点に戻るから、あと半分がんばることにしよう。

(つづく)

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