ホーム鹿島戦。
試合後のスタッツを見て、驚いた。
試合を見た実感と、合わない!
ボール支配率は、63;37。
圧倒的に新潟が上回っている。
シュート数を見ても、13:11。
新潟の方が上だ。
だけど、実際にスタジアムにいて試合を見た人間としては、新潟が上回った試合とは思えなかった。
たしかに、ボールは保持していたが、決定的な場面は数少なかった。
守備を固めた鹿島を崩すことはできなかった。
パスを回すときでも、鹿島の選手がガツガツ来ていて、相手ゴールに迫る前にボールを取られてしまうような場面が多かった。
名門鹿島が、4連敗で崖っぷちに立たされ、そこから懸命に立て直そうとしていた。
試合を通して、その必死さがうかがわれた。
ボールに対する一歩が非常に速かった。
新潟の選手が、よりよい姿勢でボールを受けようとするところに、鋭い動きで突っ込んでいく。
だから、ファウルの数も多かったし、傷んでしまう姿も多かった。
でも、そこまでしても勝とうとする執念は、新潟を上回るものがあった。
それが試合の立ち上がりでの得点、前半のうちでの追加点につながっていた。
前半のうちに2点のリードを奪って、さらに動きに余裕が出てきたように見えた。
【試合前からずっと気合の入っていた鹿島サポの応援も迫力があった】
対するに新潟は、連係がよくなかった。
先発メンバーに、藤原、堀米の両サイドバックの名前がなかった。
今季初めて左には田上を使ったが、堀米や渡邊泰基に比べて、展開力に乏しかったように思えた。
ずっとセンターバックとして起用されていたから、サイドバックに不慣れな感さえ感じてしまった。
後半途中から、右に藤原、左に新井としたが、こちらの方がかなりスムーズに動けていた。
できれば、最初からこの布陣で戦ってほしかったなあ。
また、ボールを運べないからでもあるけれど、FWに有効なボールが渡らないから、決定機となるようなシュートはあまり見られなかった。
それでも、高木のJ1でのリーグ戦出場はうれしいできごとだった。
今日も、途中出場ではあったが、いい動きをしていた。
今後の新潟の可能性をさらに広げてくれそうだと実感した。
ともかく今日は完敗、負けるべくして負けた試合だった。
敗戦後の選手たちのあいさつして回る姿は、あまりスタンドには目を向けず、肩を落として歩く、悔しさ以外にないという姿だった。
だけど、J1だからこんな負け方をする試合だってあるだろう。
大事なのは、この悔しさを忘れずに負けから学んで強くなることだ。
自分たちの弱かったところを強くし、試合に勝利することでしか、悔しさは晴らせない。
次節は、前監督アルベルさん率いるFC東京とのアウェイ戦だ。
選手やアルビレックス新潟というチームの成長を見てもらう、絶好のチャンスだ。
アルベルさんの叫んだ言葉を実現しよう。
「Visca Albirex !!」