期待した場所で、コシノコバイモの花が終わっていて残念だった。
だが、もう少し花見をしたかった。
早い春の「素通り」(?)で、あまり今春見ていなかった野草の花、ミヤマカタバミ。
それを探して、別な場所に移動した。
見つけた、見つけた、ミヤマカタバミ。
初めて、この花を見つけたときもときめいたが、この日もたくさん咲いているのを見かけてうれしくなった。
そのミヤマカタバミをたくさん見つけられたところを、ずっと歩いて写真を撮っていた。
ふいに、今まで出合ったことのない山野草に出合った。
それがこれ。
何だ、これ?
ぴょこんと立った茎から上方に葉が数枚出ていて、そのうえからさらに首を伸ばして花を咲かせている。
その花の色は、きみどり色に近い黄色の花びら。
なのに、花びらの一部は、紫色になっている。
丸い形をした花の中は、黄色いおしべが鮮やかなオレンジ色。
なんて特徴的な、可愛らしく美しい花なんだろう!
何枚も写真を撮ったが、小さいせいもあって、なかなか花にピントが合わなかった。
春にこんな花が咲いているのを、初めて見た。
いっぺんで魅せられてしまった。
家に帰って、さっそく調べてみた。
ほどなく見つかった。
キンポウゲ科の「アズマシロカネソウ」というのだそうだ。
日本海側の山地のやや湿ったところに生える高さ10~25cmの多年草。
花は黄緑色で外側は紫色を帯び、径は7~10mmでやや垂れ下がって咲く。
名は、シロカネソウに姿が似ていることから付けられた。
地下茎は短くうろこ状のもので包まれる。
葉は根のところから出る茎につき、3枚の小さな葉がつく。
花は、うすい黄緑色で、花びらのもとの方が一部分赤紫色になると共に、5枚の花弁の1枚はほとんど赤紫色になる。
地上で走る枝が出ないことと花の色が特徴である。
日本海側の秋田から、石川までによく見られる。
ふむふむ、なるほど。
日本海側に特徴的ということは、それなりに珍しいということだ。
その珍しい野草の花と新たに出合えてうれしかったよ~!