今までで一番早い桜の開花。
小中学校の入学式よりも早く桜の花がピークを迎えて散り始めるなんて、人生初めてだ。
以前は、関東では「桜の下の入学式」と言っていたのに、「桜の下の卒業式」になり、今は卒業式の前に桜が散っている。
当地では、4月の半ばを過ぎないと桜のシーズンにはならなかったのに、もう桜吹雪だなんて…。
早過ぎるよ。
こちらで桜が見頃になったのは、日曜日だった。
暖かく晴れた日が続いたせいか、あっという間に桜の花が散り始めた。
そのうえ、翌日からは雨になるというから、さらに花の終わりが加速する。
ちゃんと見ないうちに花が散ってしまうなんて、もったいない…!
そうだ!桜の花見RUNに出かけよう。
まだ日曜日の笹川流れマラソンでハーフの距離を走ったダメージが残っているから、リカバリーのつもりでジョギングしてみよう。
新発田市内の花見の名所を走って回るのだ。
いざ出発。
最初の花の名所は、新発田城址公園。
新発田城周辺は、桜の名所。
2kmほど走って最初に着いたのは、辰巳櫓の近く。
そちらから、表門、隅櫓方面を見る。
やっぱり、だいぶ散って来たなあ。
表門に通じる橋の下には、堀に吹き黙った桜の花びらが、雪のように吹きだまっていた。
表門の前の橋を渡って、門内に入る。
入口そばの銅像は、初代藩主溝口秀勝様。
どうも、こんにちは~!
隅櫓の方へ行ってみる。
その隅櫓のそばに立って、堀の向こうで城の桜を見ている人たちを、上から見下ろした。
堀の桜の花筏に風情を感じる。
表門同様に国の重要文化財に指定されている隅櫓は、やっぱり撮影の人気場所。
カメラを構えた人がよくいる。
なかでも、この角度からは、みんな写真を撮りたくなる。
さっきはあのそばに立った隅櫓。
堀の外側から歩いていく。
突き当りが、三階櫓。
今度は、こっちから。
周囲には、種類の違う桜も咲いていた。
公園内には、露店がいくつか出ていたがもちろん寄らない。
新発田城に別れを告げ、今度は、新発田市内もう一つの名所、新発田中央公園へと向かう。
もう地面に桜吹雪のあと。
遠目に見える二王子岳と桜並木がいい感じ。
まだ桜のトンネルも味わうことができた。
「桜の花道」って感じがいい。
(何も引退したりはしないのだけどね)
よし、次の名所に行くぞ。
次は、新潟職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ新潟)周囲の桜だ。
今も、「ショックンの桜」と呼ぶ人がいる。
ここは、昔は、職業訓練校だった。
今は、厚生労働省所管の工科系短期大学校。
ものづくりの基本を習得し、企業の製造現場での最新の技能・技術に対応できる人材を養成する学校だ。
その周辺の桜をぐるりと見て回る。
ようし、見た、見た、たっぷり見た。
もう少し走って、帰ろう。
こんなふうにして、合計6kmを36分余りかけて走った。
でも、今日の花見RUNは、花見が中心。
走るのは二の次。
だから、走って、見て回って、要した時間は1時間強。
いっぱい桜の花を見てきた。
いいリカバリー走になったよ。