街のあちこちから、キンモクセイの花の香りが漂うようになった。
私は、強い花の香りは好きではないのだが、キンモクセイの香りは別だ。
どこからともなく香ってくると、思わず辺りをキョロキョロして、その花を探してしまう。
キンモクセイと言えば、花の名前ではなく、その名を名乗った音楽グループもあったっけ。
「二人のアカボシ」が代表曲。
この曲が気に入って、車を運転するとき、エンドレスに繰り返して聴いていたこともあったっけ。
なんか知らないけど、聴くたびに元気が出たのを思い出す。
ヒットしたのは2002年というから、もう20年余りも前になるのか、とビックリしてしまう。
そして、それよりさらに20年も前の1978年にキンモクセイの花が出てきたヒットソングがあった。
♪鳶色のひとみに 誘惑のかげり
金木犀の咲く道を
われわれの年代の人間にはなじみ深い、「君のひとみは10000ボルト」の歌い出しだ。
歌っていたのは、当時アリスの堀内孝雄。
化粧品メーカーのCMソングとして大ヒットした曲だった。
作曲は堀内孝雄自身だったが、作詞は同じアリスの谷村新司だった。
あの頃は、アリスの絶頂期。
私もアリスのファンであり、当時は新譜LPレコードが出るとよく買って聴いたものだった。
そのアリスのリーダーだった谷村新司氏が亡くなったというニュースが流れ、昨日から大きな話題となっている。
今年6月からアリスの全国ツアーが予定され、楽しみにしていたが、谷村氏の病で延期されていたのだった。
メンバーの矢沢透氏が言っていたように、谷村氏のことだから、きっと回復すると確信していたのだが…。
谷村氏のことについては、また別な機会に書くことにする。
今は、ただ、合掌…。