今年の新潟米は、8月9月の猛暑・高温・雨不足によって、等級が低く抑えられている。
だが、等級は見かけから判定されるが、味は関係ないという。
そうだといいなあと思いながら、新米が出回るのを楽しみにしている。
さて、田を見ると、まだ刈り残っている田もないわけではないが、ほとんどが終わっている。
今は、稲刈りから時間がたって、ひこばえから稲穂が出ている風景が広がっている。
そんな田の周辺を散歩して、野草の花をいろいろと見つけ、花見を楽しんだ。
簡単に見つかるのは、ツユクサである。
別に田でなくても見つかる、ありふれた草ではある。
だが、秋を迎えて色が涼しげに感じられるようになった気がする。
場所によってはそのツユクサと似たような感じで広がって繁殖していたのは、イボクサだった。
花の外側へ行くほど色が赤みを帯びていて、きれいだなと思った。
まあ、典型的な「水田雑草」らしいが、今夏の猛暑でも乾燥しきっていないような日陰や水分の多い場所でばかり見かけた。
ハキダメギクになんとなく似ているなと思ったのが、このアメリカタカサブロウ。
この名を教えてくださったのは、よく地域の図鑑などを編集していた方だった。
その方も、今はもう鬼籍に入っているのだったなあ、とお世話になったことを思い出しながら、ながめていた。
白い3枚花弁の丸っぽい花は、オモダカだと思う。
先端につく丸いものが球根なのだとか。
白と中央の黄色の色がきれいで可愛いなと思う。
田と少し離れたやぶに、黄色い背の高い花。
青空と黄色い花がよく似合って美しい。
わが家の庭にもほぼ同様の花が咲いている。
家の庭のものは、食用のキクイモ。
ここで見かけるのは、野生だからイヌキクイモの花と言える。
クズのやぶとなったところから、ヒガンバナが顔を出していた。
今年のヒガンバナは、出るのが遅かった。
「暑さ寒さも彼岸まで」というが、今年は彼岸になっても暑さが収まらなかったせいだろうか。
やはり猛暑のせいだろう。
他の近くの側溝に生えていたこの小さい花は、イヌトウバナかな?
違うかもしれないが、非常に小さく可愛らしいこと。
最後に、その辺で完全に野生化して咲いていた、ミニアサガオのような赤い花。
よく見かけるマルバルコウ。
うちの庭にも、勝手にあちこちにツルを伸ばして咲いている。
こんなふうに、田んぼの周辺を歩いて、様々な野草の花を見つけては喜び、花見を楽しんだ。
歩いていてもまだ陽射しは強かったが、さすがに少し前とは違ってがまんができた。
やっと猛暑から解放され、秋の気配に包まれつつあるのを存分に感じたひとときであった。