3週間ぶり。
待ちに待ったJ1リーグの公式戦。
だが、もう残り5試合しかない。
第30節は、11位新潟はホームに、勝ち点1点差の12位サガン鳥栖を迎えての一戦。
鳥栖には、福田、河田、菊地コーチなど、新潟に縁のあった人たちが多い。
だけどそれは昔、今は今と思っていたら、河田はベンチ入りもなし、福田はベンチメンバー。
新潟のメンバーの発表を見ると、控えに主将の堀米、夏からの新戦力の長倉、9月J1月間ベストゴールを受賞した三戸がいない。
三戸は、アメリカ遠征から帰ったばかりだから欠場は仕方ないが、堀米と長倉がいないのはどうして?
気になっていたら、一緒に試合観戦をした息子から、2人は直近に行われた練習試合にも出ていなかったから、「たぶんケガ」だろうと教えてもらった。
だけど、誰が出てもそん色ない働きをするのが新潟の選手たちだから、今日はきっと勝ってくれるはず、と期待した。
対戦相手の鳥栖は、試合前の練習の様子を見ていると、どの選手も動きが俊敏だった。
だから、勝ち点1の差ですぐ下の順位にいるとはいえ、きっと油断がならない好ゲームになるのではないか、という予感がした。
その予感は、当たっていた。
開始2分のゴール前での松田→鈴木のチャンスを、相手GKに好セーブされると、その後はなかなかチャンスが巡って来なかった。
ほぼ互角の展開ながら、ボールの支配率は上かもしれないが、ゴール前に迫ったのは、どちらかというと鳥栖の方が多い気がした。
流れが来そうな時に、相手選手の靴が2回も脱げて、変な中断が入ったりもして、何か乗り切れないまま時間が進んだ。
そんな前半45分、藤原から渡ってきたボールを松田が右からクロスを送ると、相手選手の腕に当たって、VAR判定に。
結果は、PK。
これを鈴木が見事に決めて、新潟が先制した。
すでに前半のアディショナルタイムだから、気を引き締めて守り、リードしたまま前半を終えてほしい。
そう思っていたのに、なんと再開直後に大きく右に展開されてしまい、クロスを上げられると、ファーでフリーになっていた相手FWのヘディングシュートを食らってしまった。
これであっけなく同点に追いつかれてしまった。
先制して、残り時間も少なくてふわっとした雰囲気のままだったところを、うまく疲れてしまった。
これは、実にもったいない、悔やまれる失点だった。
きっとロッカールームで、監督リキさんの「喝」が入ったのではないだろうか。
後半になって、新潟は、前半より少しはよい動きになったように見えた。
だが、概してやはり互角の展開。
いつものように、新潟は、後半に選手交代で打開を図る。
久しぶりにダニーロ・ゴメスの出場もあった。
アジア大会銀メダルの小見ちゃんも、交代出場してシュートを放ったが枠外。
新潟が放つシュートは、枠外が多かった。
うまく相手に守られていたということか。
こういうときに、想定外の動きやプレーをする三戸ちゃんがいるといいのにな、と何度か思った。
結局、勝ち越しゴールは生まれず、1-1のドロー。
残念ながら、3連勝とはならなかった。
冷たい雨の降る中での試合で、試合内容もちょっと冷え込んだものになった気がした。
今日の試合では、新潟の左右のサイドバックのプレーがすばらしかったと思う。
右の藤原は、相手の侵入を許さなかったり、危機を察知して先を読んだプレーをしたりしていて、サポーターからよく拍手をもらっていた。
左に入った新井は、守備のポジショニングもよく、心得たプレーをしていた。そして、攻撃への参加も、時には前へ時には中へ、変幻自在の動きで、シュートも放っていた。
また、攻守にわたって、高木の俊敏な動きは目を引いた。
1年前は大けがをしたのだが、1年たってようやく彼らしいプレーのすごさが見られるようになったなあとうれしく思った。
今日の引き分けによって、4試合を残して、今季のJ1残留が決まった。
現在11位だが、目指すひと桁順位の対象である9位川崎は、昨日勝利していたため、勝ち点差は3から5に広がってしまった。
ちょっと厳しくなったが、残り4試合、最後まできっと健闘してくれるだろう。
期待している。
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