NPB日本のプロ野球のクライマックスシリーズ(CS)が今年は面白い。
セントラルリーグでは、リーグ戦1位だった阪神タイガースと2位の広島カープの戦いに。
パシフィックリーグでは、リーグ戦1位オリックスバッファローズ対2位ロッテオリオンズの戦いになっている。
今日は、それぞれ第2戦が行われた。
まず、パ・リーグだが、ロッテの粘り強さがすばらしいと思う。
今日の試合などは、完全にシーソーゲーム。
ロッテ先制→オリックス逆転→ロッテ再逆転→オリックス再々逆転→ロッテ再々々逆転
…というすごい試合。
この試合を1点差で制したロッテは、このシリーズを1勝2敗(1敗はリーグ優勝したオリックスのアドバンテージ)とした。
昨日の第1戦に逆転負けしたロッテは、ずるずると負けるのかなと思ったが、そうではなかった。
ロッテは、シーズンの最終盤からすごい試合をものにしてきている。
シーズン最終戦は、楽天のホームでの試合ながら、勝利した。
しかも、その1戦は、勝てば2位、負ければ4位となり、CSには出場できなかったのだ。
そういうプレッシャーの中で勝利したのだから、すごい。
すごいといえば、ソフトバンクホークスとのCSファーストステージ最終戦。
1勝1敗で迎えた試合も、0-0で延長戦となった。
ところが、10回表にソフトバンクに3点を取られてしまった。
私は、もう時間も夜の10時過ぎだし、9回まで1点も取れなかったのだから、ここで勝負あったな、ソフトバンクの勝ちだと思って、寝たのであった。
ところが、朝になったら、その裏に4点を取って逆転サヨナラ勝ちしたのだと知った。
その驚異的な粘りに、舌を巻いた。
無死1,2塁から、今季の本塁打1本の選手から同点3ランが生まれたのだから、恐れ入る。
おまけに、その回の2死後、安打で1塁に出たランナーを2塁打で本塁に生還させ、劇的なサヨナラ勝ちを収めたのだった。
今日勝ったと言っても、1勝2敗であと3勝しなければ日本シリーズには進めない。
でも、こんな粘り強いロッテだから、何か起きそうな気がしてならない。
さて、セ・リーグでは、昨日も今日も、広島が先制し阪神が追いかけるという展開の試合になっている。
特筆すべきは、先発投手が先に点を与えてしまっても、その後はしぶとく粘り強く点を与えていないことだ。
2日続けて、なんとか阪神が1点を取って追いつき、次の1点を争う好試合を見せている。
私は阪神ファンだから、もちろんその勝利を祈りながら見ている。
だが、昨日今日と繰り広げているのは、広島との息詰まる投手戦だ。
こういう好試合を見ることができるのは、楽しい。
数少ないチャンスをどうモノにするか。
大きなピンチをどのようにしのいで切り抜けるか。
投攻守にわたって、レベルの高い戦いが見られるのがいい。
さすがプロの野球であり、阪神も広島も真剣勝負の上位の決戦だと思い、ハラハラドキドキしながら見ていた。
今日の試合は、広島にミスが出たときに阪神が得点し、最終的に勝利を得た。
同点に追いついたのは広島右翼手の後逸によるものだったし、決勝点は申告敬遠後の打者に対してストレートの四球を与えてしまい、満塁のピンチを作ってしまったのが、苦しさを助長した。
満塁にしなければ、インコースや低めに思い切った投球ができただろうに、満塁ゆえそれができず、多少なりとも決め球が甘くなってしまった。
そんな勝負のあやを見ることができた。
いやあ、CSが面白い。
明日の試合も楽しみに見たいと思う。