NHKの朝ドラ「らんまん」が終わってから半月。
野草の花が好きな私には、とてもうれしい番組だった。
終わってしまって、すこしさびしい。
毎週のタイトルで出てくる植物名が、何だろう?
万太郎の人生にどんな影響を与えるのだろう?
…と楽しみにしていたのだった。
後半印象に残ったのは、第25週の「ムラサキカタバミ」。
関東大震災で被災した万太郎が途方に暮れていたときに、傍らに咲いていたのが、ムラサキカタバミ。
「生きて根を張っている限り、花はまた咲く」と、その生命力に勇気づけられた万太郎だった。
ムラサキカタバミは、「鱗茎(りんけい)」という小さな球根で旺盛に繁殖する。
いったん根付くとなかなか取り除くことができないため、「雑草」扱いされることも多い。
埼玉では雑草のごとく咲いているが、新潟ではあまり見かけない。
去年、新潟に持ち帰って植えてみたが、冬に枯れ、今年は芽を出さなかった
その原産地は南アメリカ。
地球上の温帯から熱帯にかけて広い地域に生息するというから、冬に雪の降る地方は繁殖しにくいのかもしれない。
埼玉に来ると、春夏秋とこの花に会うのが楽しみだ。
淡い紫やピンクの花が咲き、三つ葉の形もハートの形にも見え、愛らしいムラサキカタバミ。
好きだなあ、この花。