11kmのエイドステーション手前で、トイレに寄る。
ここはいつもすいているはずと思っていたが、今年は5人ほど待っている人がいて、少し時間を食った。
すぐそばで子どもたちが、踊りながらランナー応援。
こういう場所が、前半を中心に何か所もあったのは、ありがたいことだなあ。
柳島町、入船町、附船町、船見町と、いかにも港町らしい名称の土地を走りながら12km。
やがて道路は、ぐるりと回って、新潟みなとトンネルの入り口で13km。
内部は暑くも寒くもなかったが、最初は下りで走りやすかったから、まだ元気な脚にまかせて楽に走った。
14kmを過ぎて上りになるが、体を前に倒して足をあまり上げないようにして走る。
そして、トンネルを出ると、上りが結構つらい坂になっていたが、やはり外気は心地よかった。
楽しみにしていた初めての「給食」地点、第4エイド。
さて、その給食は、豆菓子、飴、キャラメル、ハッピーターン(亀田製菓のお菓子)など。
それらのほかに、かんずりや味噌漬けの乗った白ご飯も提供されていた。
いやしい私は、1つずつおいしくいただきました。
おや! その近くに、タレントのスギちゃんがいて、驚いた。
どうやら、新潟シティマラソンについてのBSN新潟放送テレビ番組に、出演していたようだ。
そこを折返してすぐに16km。
復路のトンネルの入口で17km。
再び薄暗いトンネルの中で、18kmを迎える。
暗くて少し画像がブレた。
ここからの上りが意外とつらく、来たときよりも足が上がらなくなっていた。
トンネルを抜けて坂を上ると、19kmのエイド。
ここからのコースは、もろに陽射しを受けるので、スポーツドリンクも水も、しっかり給水。
陽射しはきつくても、この日はゆるい追い風でずいぶん助かった。
軽快というほどではないが、6kmほど続くこの海岸沿いの道を、去年よりも疲れずに進めている気がした。
10km~20kmは、8分台でよいつもりが、まったく無理をしなくても7分台で刻んでいた。
⑪ 9分23秒(トイレ立ち寄りのため) ⑫ 6分55秒 ⑬ 7分05秒 ⑭ 6分30秒(トンネル下りのため) ⑮ 7分01秒 ⑯ 8分31秒(給食) ⑰ 6分47秒 ⑱ 6分51秒 ⑲ 7分24秒 ⑳ 7分37秒
中間地点には、去年も立っていたこのオジサンが、今年もいてくれた。
21.6km、第6エイド。味噌漬けの乗ったご飯をいただいた。
22km、海岸線の道から、海の向こうにはずうっと佐渡が見えていた。
23kmは、関屋浜の公園内。
去年は、ここで知り合いに会えたことを思い出し、今年はまだ誰も知り合いに会っていないな、などと思った。
再び関屋浜の海岸線に出て24km。
そして、関屋分水の河口に出て、待っているのが新潟大堰橋。
ここを渡るとき、海側から河口に入ってきた大きな波が橋に当たるたびに、ズシーン、ズシーンと大きな音と揺れを感じ、日本海の荒さを思ったりもした
その橋の上で25km。
ここまで順調に来たなあと思った。
20km~30kmは、9分台でいくつもりだったが、上方修正してもいいかと思っていた。
㉑ 7分06秒 ㉒ 8分14秒 ㉓ 7分09秒 ㉔ 7分17秒 ㉕ 7分27秒
渡り終えて、国道402号線を青山海岸海水浴場の方へ向かって走る。
この往復5km弱の両側松林のこの道が、よい思い出のない道なのだ。
去年は、この道で両方の太ももが痛くなってしまった。
初めてマラソンに挑戦したときには、ここは完全に歩くしかできなかった。
今年は、まだゆっくりでも走れていると思いつつ26km地点を行く。
ところどころに季節外れながらハマナスの花を見ることができ、ほっとした。
そんなとき、急に肩をたたかれた。
たたいたのは、知り合いランナーで、私より少しだけ若い、近い年齢のNさん。
「私ゃ、もう限界です。先に行って下さい。」
と言われたので、「それではお先に」と置いて行かせてもらった。
27kmの第8エイドで、楽しみにしていた笹団子に出合えた。
食べやすいように、ひもは取られ、半分に切ってある。
「これを楽しみに、ここまで来ました!」
と言いつつ、2かけらもらって口にほおばった。
うまい!!
笹団子、大好き!
27.6kmで第2折り返し。
とりあえず、まだがんばれていた。
ところが、28km地点に近づいた辺りからだ。
急に脚が棒になり始めた。
太ももやふくらはぎが固くなってきたのだ。
痛みも出てきた。
いいや。もともとこの区間は9分台で走ろうと思っていた所だからと自分に言い聞かせながら、腕を振ることに専念し、29km地点を通り過ぎた。
そして、青山斎場わきの坂は、今年も去年同様大きく腕を振って歩いて上った。
結局去年と同じじゃないか。ここの上り坂を歩くなんて。
ちょっと悔しいけど、仕方がない、そう思いつつ坂を上り終えた。
だが、下り坂になったのに、みなとトンネルの時とは違って、坂に任せて楽に走ることはできなかった。
ブレーキがかからないと走れないほどの痛みが、脚から腰へと広がっていることを感じざるを得なかったのであった。
㉖ 7分21秒 ㉗ 7分44秒 ㉘ 8分46秒 ㉙ 8分09秒 ㉚ 8分48秒
脚の痛みと共に、ラップタイムは落ちてきていた。
30kmポイントから先の道は、関屋分水沿いの土手道に降り、そこをずっと行くことになる。
浜浦橋の下をくぐり、道が少し低くなった。
そこいらは、数日前に大量に降った雨で水が上がったのだろう、草が倒れていた。
その後の道は川堤の上に出る。
その辺では、今年も「足が痛いのは気のせい」というパネルで応援してくれる人がいた。
「今年も本当に痛いですが、応援ありがとうございます!」
と言って、腕を振って歩いているのか走っているのかわからない有様で通り過ぎた。
30kmを過ぎ、あっという間に脚が限界に到達したことに、がっくりした感情を抱いた。
(つづく)