ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

「四季の花々を訪ねていきたい にっぽんの花地図」(はなまっぷ著;KADOKAWA)

2023-10-05 17:37:13 | 読む

全国各地には、花の名所がある。

そんな全国の花の名所をまとめてあるのが、この写真集。

著者の「はなまっぷ」の名前は、花を紹介するアカウントでは日本最大級のフォロワーを誇るインスタグラムアカウントなのだそうだ。

本書には、100名を超える写真愛好家の方々が撮影した224か所の花風景が載っている。

 

粋だなあと思うのは、日本の四季をさらに六つの花季に分けて掲載している。

「淡春」「鮮春」「涼夏」「陽夏」「情秋」「香冬」。

「淡春」であれば、桜、菜の花、花桃、藤、ネモフィラの5種の花たちである。

 

そして、その花季に咲く花ごとに、その名所を紹介している。

今春私が行った、福島潟も菜の花の名所として美しい写真が載っている。

 

参考までに、花季の呼び名と本書に掲載された花たちは、次のとおり。

◆淡春

桜、菜の花、花桃、藤、ネモフィラ

◆鮮春

チューリップ、芝桜、ツツジ、芍薬、牡丹、バラ、ポピー、クリンソウ、ルピナス

◆涼夏

紫陽花、花菖蒲、蓮、睡蓮、ラベンダー

◆陽夏

向日葵、ユリ、サルスベリ、フロックス、ポーチュラカ、ペチュニア、サルビア、ジニア、ニッコウキスゲ

◆情秋

彼岸花、ソバ、キバナコスモス、コスモス

ダリア、コキア、四季桜・十月桜

◆香冬

水仙、蠟梅、椿、梅、河津桜、寒桜、寒緋桜

 

それぞれの名所を花ごとに紹介してあり、美しい風景に、行ってみたいなあと思うのである。

花の風景が好きな私たちが行ったことのある場所もいくつかある。

菜の花の福島潟、大藤のあしかがフラワーパーク、キバナコスモスの面白山高原コスモスベルグ、ダリアのやまがた川西ダリヤ園、ロウバイの宝登山ロウバイ園…etc.

それ以外に掲載されていない名所もあるが、それはそれで楽しめるから、載っていないなどとは言わないことにしよう。

 

そして、本書で楽しいのは、紹介する花の名前の後に、さりげなく花言葉が添えられていることだ。

バラの花言葉が「愛、情熱、熱烈な恋」なのは、よく知られているが、クリンソウの花言葉が、「幸福を重ねる、物覚えのよさ」などというのを見ると、なんだか幸福な思い出に包まれるような気がする。

ペチュニアの花言葉が意外とよくて、「あなたと一緒なら心が和らぐ、心の安らぎ」なんて言うのは、素敵だね。

ニッコウキスゲなんか「日々新たに」だそうだから、毎日気が引き締まる気がしそうだね。

 

本の後半には、「国営公園の花畑」「夏の美瑛・富良野」「ご当地フラワーパーク」なんていうページもあるから、それも楽しめる。

 

読み物ばかりでなく、たまには気楽にこのような花の写真の本のページをめくるのも、いい。

そして、いつかその風景を、実際にこの目で確かめてみたいなあ。

コメント
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