阪急六甲駅から歩いて15分ほどの神戸市灘区篠原北町に臨済宗妙心寺派の禅寺「祥龍寺」があります。
お寺のすぐ近くにお住まいのO先輩から祥龍寺を訪ねた写真付きのメールを送ってもらいました。
『近所に「祥龍寺」という禅寺がある。朝6時ちょうどに、鐘の音が6つ聞こえてくるが、祥龍寺には鐘楼はない。では梵鐘はどこにあるのか。よく探すと、梵鐘は山門の2階部分にあった。
山門の2階から下がっている綱を、1階で引いて鐘を衝いているのだ。
その鐘の音だが、4つ目と5つ目の間隔が他の間隔に比べ何故か短い。その理由を知りたくて住職に聞くと、「そんなこと、意識したことがない」と。
寺の奥には墓地がある。そこには、「鈴木商店」の鈴木よね刀自の胸像が鎮座している。
その脇には、大番頭の金子直吉と柳田富士松の頌徳碑が並んでいる。この碑は、昭和25年、鈴木商店関係者(辰巳会)によって建てられた。「今でも毎年5月には、辰巳会によって法要がおこなわれている」、と住職。
寺のホームページを見ると、祥龍寺は鈴木よね刀自の喜捨で、昭和のはじめに再興されたとか。
神戸に生まれ育ちながら、「鈴木商店」の何たるかをよく知らなかったが、玉岡かおる「お家さん」を読んで、遅まきながら、理解することができた。
戦前の神戸には、三井・三菱を凌ぐ大財閥があったんだと。神戸高商からも、高畑誠一という先輩が活躍してたんだと。
』
♪O先輩ありがとうございました。
余談①高畑誠一さんは、世界で初めてゴルフクラブのヘッドカバーを考え付いた人としてギネスブックに登録されています。日商のロンドン支店長時代にゴルフに熱中し、最初ヘッドカバーに古靴下を使っていたのですが、これにヒントを得て今のようなカバーを作らせました。今は双日という商社の前身の一つ日商の創立者の一人です。
余談②寺の所在地、篠原北町はノーベル賞を受賞された野依良治博士が生まれ、灘高校を卒業するまで育った土地です。
◎昨年3月12日に掲載した「祥龍寺」の画像はこちらです。