世界中で生卵を食べることができる珍しい国日本。というか外国では生卵を食べる習慣はないらしい。理由はどうも衛生面から来たようだ。
それはともあれ、「本家やまもと」で買った玉子のうまさは格別だ。
2007年10月07日(日) 阿智胡地亭の非日乗
生玉子かけご飯は「悪食」?
今朝の朝刊に白いご飯に生玉子をかけて食べるのは、中国人にとって考えられない食習慣で、彼らにとっては悪食の範疇だというコラムがあった。
蛇や猿の脳を平気で食べる中国人なのに、「生卵かけご飯」を食べるのはとても考えられない気色の悪いことらしい。
ウチでは木曜日の夕飯は炊き立てのご飯に生玉子をかけて食べるのが定番だ。木曜日の朝、週一のコーフこうべのグループ共同購入品配達の日で新鮮な卵が届く。
前に日本の醤油の発祥地である、和歌山の湯浅で醤油を買った時に、「醤油も醸造品ですから、出来たら冷蔵庫に入れて保管してください」と聞かされて以来、
冷蔵庫に保管するようになった醤油をかけて食べる。
自分の世代の者にとっては、玉子かけご飯は食べ物の中では一番か二番目の憧れの食べ物だと思うが、子供の時よりは玉子もご飯も醤油も格段に品質が
上がっているから余計においしく感じる。口に入れると思わず目をつぶって噛みしめる。
なにしてんの?と毎回聞かれてもついそうしてしまう。
ボンベイ(現ムンバイ)港湾局の施設部長をポートアイランドのコンテナーターミナルへ案内したとき(昭和55年頃)、宿泊したホテルの朝食でベジタリアンの部長は
殆ど口に出来るものがなくて弱った。止む無く和定食を取って食べられるものをどうぞと言ったが、殆ど手をつけられなかった。
私は自分の和定食についていた玉子をポンと割って、醤油を入れてかき混ぜ、ご飯に掛けて食べはじめた。
その時のインド人港湾施設部長の驚倒というか吃驚した顔は今でも忘れられない。玉子を生で食べる人間がこの世にいるのだと!!
聞いてみたら、ボンベイで生まれ育った彼は、生涯で初めて生卵を食べる人に出会ったのだそうだ。
その後、知ったのだが、世界中で玉子をこういう食べ方をするのは日本人だけらしい。こんなに旨いものを知らない他国人は不幸だなぁ!
買った材料を火を通さなくても生で食べる事ができると言うのは、生産、保管や輸送の衛生状態に信頼感がなければ出来ないことだから、
ある意味日本の民度の高さの証明でもある。しかし「玉子を生で食べるのは考えただけでも気色が悪い」と考えるのが、世界の人の殆どだということも知っていて損はない。
土地が変われば風俗習慣思考などが違うのは当然だが、全国境を海という天然の要塞に囲まれた島国にいると、つい他国を、あいつらは変わってると思うことが多い。
しかし向うから見たら、もっとあいつらは変わってると思われることも多く、その1例が「生玉子かけご飯」のようだと、あの朝ホテルで実感した。
それはともあれ、「本家やまもと」で買った玉子のうまさは格別だ。
2007年10月07日(日) 阿智胡地亭の非日乗
生玉子かけご飯は「悪食」?
今朝の朝刊に白いご飯に生玉子をかけて食べるのは、中国人にとって考えられない食習慣で、彼らにとっては悪食の範疇だというコラムがあった。
蛇や猿の脳を平気で食べる中国人なのに、「生卵かけご飯」を食べるのはとても考えられない気色の悪いことらしい。
ウチでは木曜日の夕飯は炊き立てのご飯に生玉子をかけて食べるのが定番だ。木曜日の朝、週一のコーフこうべのグループ共同購入品配達の日で新鮮な卵が届く。
前に日本の醤油の発祥地である、和歌山の湯浅で醤油を買った時に、「醤油も醸造品ですから、出来たら冷蔵庫に入れて保管してください」と聞かされて以来、
冷蔵庫に保管するようになった醤油をかけて食べる。
自分の世代の者にとっては、玉子かけご飯は食べ物の中では一番か二番目の憧れの食べ物だと思うが、子供の時よりは玉子もご飯も醤油も格段に品質が
上がっているから余計においしく感じる。口に入れると思わず目をつぶって噛みしめる。
なにしてんの?と毎回聞かれてもついそうしてしまう。
ボンベイ(現ムンバイ)港湾局の施設部長をポートアイランドのコンテナーターミナルへ案内したとき(昭和55年頃)、宿泊したホテルの朝食でベジタリアンの部長は
殆ど口に出来るものがなくて弱った。止む無く和定食を取って食べられるものをどうぞと言ったが、殆ど手をつけられなかった。
私は自分の和定食についていた玉子をポンと割って、醤油を入れてかき混ぜ、ご飯に掛けて食べはじめた。
その時のインド人港湾施設部長の驚倒というか吃驚した顔は今でも忘れられない。玉子を生で食べる人間がこの世にいるのだと!!
聞いてみたら、ボンベイで生まれ育った彼は、生涯で初めて生卵を食べる人に出会ったのだそうだ。
その後、知ったのだが、世界中で玉子をこういう食べ方をするのは日本人だけらしい。こんなに旨いものを知らない他国人は不幸だなぁ!
買った材料を火を通さなくても生で食べる事ができると言うのは、生産、保管や輸送の衛生状態に信頼感がなければ出来ないことだから、
ある意味日本の民度の高さの証明でもある。しかし「玉子を生で食べるのは考えただけでも気色が悪い」と考えるのが、世界の人の殆どだということも知っていて損はない。
土地が変われば風俗習慣思考などが違うのは当然だが、全国境を海という天然の要塞に囲まれた島国にいると、つい他国を、あいつらは変わってると思うことが多い。
しかし向うから見たら、もっとあいつらは変わってると思われることも多く、その1例が「生玉子かけご飯」のようだと、あの朝ホテルで実感した。