何故か神戸の映画館では上映していない「ドローン・オブ・ウオー」。検索すると梅田の映画館では22時からの上映で終了が24時前。
それでは帰りがしんどいので、JR伊丹駅そばのイオンにあるシネマコンプレックスで18:10からの1日1回上映で観てきました。入場者は5名でした。
阪急伊丹駅で降りてJR伊丹駅まで10年ぶりに歩きました。
ラスベガス近くの砂漠に置かれたコンテナの中からドローンを遠隔操作して、タリバン兵をミサイルで殺していく空軍の制服を着た戦闘機に乗らない軍人たち。
一つの殺戮が終了し相手を殲滅すると「Good Kill」と言ってその作戦の終了を告げる。何度も何度もスクリーンに「Good Kill」が繰り返されて声になる。
そのうち観ているこちらもだんだんその声が辛く聞こえ出す。
そして新たに入隊しこのチームに配属された女性空兵が、何度目かの作戦に従事している途中に思わず「これは戦争犯罪じゃぁないんですか」と。
主人公の空軍少佐は少しづつ精神を病んでいき、心の交流がとれなくなった奥さんと子供は家を出ていく。
しかし彼にはまだ家族とつながる明日があることを暗示して映画は終わった。しかしどこからともなく飛んできた爆弾の巻き添えで死んでいくアラブ人の民間人にはそんな明日はない・・。そのことが暗くなった室内でずっと頭に残りました。この映画は事実に基づいて製作されたと初めにスクリーンに出ましたが、映画が終ってからその意味と伝えたいメッセージの事が良くわかりました。物語はドローンをもっとも使用した2010年の頃を描いています。公式サイト。
作劇としてのバランスはあまりよくありませんが、この映画が商業映画として製作され上映流通ルートに乗るアメリカはそれなりに凄いと思います。
日本の映画会社は「永遠の0」は製作しても、自国の軍事政策をこんな風にはっきり批判的に描く映画をとても製作しないでしょう。例えそれが政府与党からの圧力であれ自己規制であれ。
シーン数からすると映画は低予算で出来上がったと思いますが、この映画をアメリア国民のために企画し実現したいという強い製作者の意志を感じました。
戦争もここまで来ると、使用済み核燃料棒を入れたプールが54個もある日本が、もしこの映画の様なドローンとミサイルに狙われたらと思うだけで、その可能性がゼロとは言えないだけに、背筋が寒くなります。
ネットの作品紹介から⇒遠隔操作で敵地を攻撃する無人機ドローン。人間が直接手を下す事のない、現代の戦争の恐ろしい実態を、ひとりのドローン操縦士の異常な日常を通してリアルに映し出す人間ドラマ。イーサン・ホークが『ガタカ』などのアンドリュー・ニコル監督とタッグを組み、戦場に行かずにしてPTSDに苦しまされる主人公を熱演するアメリカ空軍のトミー・イーガン少佐(イーサン・ホーク)は、ラスベガスの基地に設置されたコンテナ内で無人機ドローンを遠隔操作し、1万キロ余りも離れた異国でのミッションを遂行している。クリックひとつでミサイルを発射する爆撃は、まるでゲームのように現実感が欠落していた。トミーは一日の任務を終えると、車でラスベガスの歓楽街を通り抜けて、整然と区画された住宅街のマイホームへ帰る。そこには、美しい妻モリーとふたりの幼い子供との生活がある。これが彼の日常であり、異常な現代の戦争の姿だった……。

映画を紹介して頂いた東京のMさん、ありがとうございました。
2015.10.11 ~ 2015.10.17
閲覧記事数:17451 PV、訪問者数:1594 IP、ランキング:2729 位 / 2299539ブログ
それでは帰りがしんどいので、JR伊丹駅そばのイオンにあるシネマコンプレックスで18:10からの1日1回上映で観てきました。入場者は5名でした。
阪急伊丹駅で降りてJR伊丹駅まで10年ぶりに歩きました。
ラスベガス近くの砂漠に置かれたコンテナの中からドローンを遠隔操作して、タリバン兵をミサイルで殺していく空軍の制服を着た戦闘機に乗らない軍人たち。
一つの殺戮が終了し相手を殲滅すると「Good Kill」と言ってその作戦の終了を告げる。何度も何度もスクリーンに「Good Kill」が繰り返されて声になる。
そのうち観ているこちらもだんだんその声が辛く聞こえ出す。
そして新たに入隊しこのチームに配属された女性空兵が、何度目かの作戦に従事している途中に思わず「これは戦争犯罪じゃぁないんですか」と。
主人公の空軍少佐は少しづつ精神を病んでいき、心の交流がとれなくなった奥さんと子供は家を出ていく。
しかし彼にはまだ家族とつながる明日があることを暗示して映画は終わった。しかしどこからともなく飛んできた爆弾の巻き添えで死んでいくアラブ人の民間人にはそんな明日はない・・。そのことが暗くなった室内でずっと頭に残りました。この映画は事実に基づいて製作されたと初めにスクリーンに出ましたが、映画が終ってからその意味と伝えたいメッセージの事が良くわかりました。物語はドローンをもっとも使用した2010年の頃を描いています。公式サイト。
作劇としてのバランスはあまりよくありませんが、この映画が商業映画として製作され上映流通ルートに乗るアメリカはそれなりに凄いと思います。
日本の映画会社は「永遠の0」は製作しても、自国の軍事政策をこんな風にはっきり批判的に描く映画をとても製作しないでしょう。例えそれが政府与党からの圧力であれ自己規制であれ。
シーン数からすると映画は低予算で出来上がったと思いますが、この映画をアメリア国民のために企画し実現したいという強い製作者の意志を感じました。
戦争もここまで来ると、使用済み核燃料棒を入れたプールが54個もある日本が、もしこの映画の様なドローンとミサイルに狙われたらと思うだけで、その可能性がゼロとは言えないだけに、背筋が寒くなります。
ネットの作品紹介から⇒遠隔操作で敵地を攻撃する無人機ドローン。人間が直接手を下す事のない、現代の戦争の恐ろしい実態を、ひとりのドローン操縦士の異常な日常を通してリアルに映し出す人間ドラマ。イーサン・ホークが『ガタカ』などのアンドリュー・ニコル監督とタッグを組み、戦場に行かずにしてPTSDに苦しまされる主人公を熱演するアメリカ空軍のトミー・イーガン少佐(イーサン・ホーク)は、ラスベガスの基地に設置されたコンテナ内で無人機ドローンを遠隔操作し、1万キロ余りも離れた異国でのミッションを遂行している。クリックひとつでミサイルを発射する爆撃は、まるでゲームのように現実感が欠落していた。トミーは一日の任務を終えると、車でラスベガスの歓楽街を通り抜けて、整然と区画された住宅街のマイホームへ帰る。そこには、美しい妻モリーとふたりの幼い子供との生活がある。これが彼の日常であり、異常な現代の戦争の姿だった……。

映画を紹介して頂いた東京のMさん、ありがとうございました。
2015.10.11 ~ 2015.10.17
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