阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

アメリカの赤狩りと戦い続けた天才脚本家「トランボ」を描いた映画を観た。 "はらはらどきどき"でも一級のお勧め作品。

2016年08月03日 | 音楽・絵画・映画・文芸
 人間にはやはり天才と言うカテゴリーの人がいるのだとこの映画を観て改めて思った。しかし天才も一人では生きてはいない。彼もまた社会的存在であり
時代の子である。脚本家の「トランボ」、彼を好ましいと思わぬ勢力にトランボは抹殺されかけた。
戦後アメリカとソ連との冷戦がはじまってすぐに、アメリカ国内ですさまじい勢いで動き出した反共活動「マッカーシズム」のターゲットにされた一人だったのだ。

 オリジナル予告編

 観ている途中でひさしぶりに眼頭にじわっと来た。映画の作劇としても手抜きなく素晴らしく面白いのだが、トランボの脚本家としての才能の高さ、
頭脳と気力と体力をフルに動かしての戦いの描き方が執拗でおそろしい。また妻と家族との葛藤もよく作りこまれている。
 しかし彼は最後は勝ち抜いた。沢山の運動の脱落者と被害者の中で。ジョンウェインなどの有名俳優が実名で何人も出てトランボ迫害側で登場するのも面白い。
こんな原作小説が現在のアメリカで出版され、それを映画化しようとする製作者が現れ、脚本が作られ撮影される。そして商業ルートで上映される。
このような映画を作る、つまり 卑劣でいやらしい、伏せておきたい自国の薄暗い歴史と真正面から向き合う連中がアメリカには確かにいる。
 隣国中国ではこのような映画はありえないし、日本でもし同じような題材で製作されても、現在の配給システムには乗せられないだろうなとつい思ってしまった。
映画を作った製作者はこの男トランボに心底惚れたのだろう。それがよくわかる映画だった。
 映画は神戸では「シネリーブル神戸」で上映中。観に行った日は観客が70人ほどもいて驚いた。
シネリーブルがある神戸朝日ビル。







 この映画は面白い!お勧めします。ぜひ映画館に足を運んでください。
 楽屋ネタ。

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大阪天神橋筋商店街3丁目・与力町の「酒房 竹うち」で話が弾んだ。   その1   

2016年08月03日 | 食べる飲む

7月某日、M会メンバーのホーム店の一つ「酒房 竹うち」でメンバー4人が参加の4M会があった。私は4月中頃以来の「竹うち」だった。
女将さんは相変わらずてきぱきと店内をマネージしている。そしてオーナーもほぼ満席の客から次々入るオーダーをいい間合いでこなしている。
 当日は岩かきもあっていろいろ楽しむことができた。一品を4人がシエアーして全部で12品をおいしく頂いた。一品そのものの口に入る量は
わずかだが、この方式なら多様なメニューを一夜のうちに楽しめるのが嬉しい。


















 続く

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