<昭和の東京> 「私たちの都政(昭和35年(1960年)前編)」
2018年11月26日 東京新聞朝刊
二十五日に行われた大相撲九州場所千秋楽で東小結の貴景勝(22)が初優勝を果たした。九月の秋場所後、師匠だった元貴乃花親方(元横綱)の花田光司氏が日本相撲協会を退職したことで部屋が消滅する不慮の出来事を乗り越えて賜杯を抱き、「おかげさまで優勝できましたと報告したい」と元親方に感謝した。 (禰宜田功)
忘れられない思い出がある。小学四年生の時、所属していた相撲クラブで貴乃花部屋を訪れた際、質問の時間となった。貴景勝は親方に「(ライバルの)武蔵丸や曙と戦う時、どういう気持ちでしたか」と精神面について質問した。「絶対に負けない気持ちで」という答えを想像していたが、返ってきたのは「四股を淡々と踏めば勝てる」。意表を突く言葉に、「はぁ? 何ゆうてんの?」と思った。
十年以上がたち、今ならその真意を少しは理解できる。「変な気持ちを持つ必要はないというか、相手じゃなくて自分とどう向き合うか」。入門後も言われたのは技術論ではなく「四股を踏め」。無心で足を動かす間に、いかに自らの内面と向き合うかだった。
今場所も口癖のように「目の前の一番に向け準備をするだけ」と語った。勝っても負けても支度部屋で報道陣の質問に丁寧に受け答えした。朝稽古後も幼少時の思い出話を時折、ユーモアを交えて語った。それは千秋楽の朝も変わらなかった。
元貴乃花親方から一文字もらい「光信」と名乗る。元親方はこの日、会場に訪れなかったものの、教えを体現し平常心を貫き、最高の形で恩返しした。
☆貴景勝関は高校進学まで阪神間の芦屋市で育った。阪神間出身の相撲取りで本場所優勝者は珍しい。彼は最近、貴乃花部屋から千賀の浦部屋に移籍した。
千賀の浦部屋は知人のいる千葉県の印旛沼のある町・栄町で毎年夏の合宿稽古(click)をやっている。そんな2点もあって親しみがある力士だ。
二十五日に行われた大相撲九州場所千秋楽で東小結の貴景勝(22)が初優勝を果たした。九月の秋場所後、師匠だった元貴乃花親方(元横綱)の花田光司氏が日本相撲協会を退職したことで部屋が消滅する不慮の出来事を乗り越えて賜杯を抱き、「おかげさまで優勝できましたと報告したい」と元親方に感謝した。 (禰宜田功)
忘れられない思い出がある。小学四年生の時、所属していた相撲クラブで貴乃花部屋を訪れた際、質問の時間となった。貴景勝は親方に「(ライバルの)武蔵丸や曙と戦う時、どういう気持ちでしたか」と精神面について質問した。「絶対に負けない気持ちで」という答えを想像していたが、返ってきたのは「四股を淡々と踏めば勝てる」。意表を突く言葉に、「はぁ? 何ゆうてんの?」と思った。
十年以上がたち、今ならその真意を少しは理解できる。「変な気持ちを持つ必要はないというか、相手じゃなくて自分とどう向き合うか」。入門後も言われたのは技術論ではなく「四股を踏め」。無心で足を動かす間に、いかに自らの内面と向き合うかだった。
今場所も口癖のように「目の前の一番に向け準備をするだけ」と語った。勝っても負けても支度部屋で報道陣の質問に丁寧に受け答えした。朝稽古後も幼少時の思い出話を時折、ユーモアを交えて語った。それは千秋楽の朝も変わらなかった。
元貴乃花親方から一文字もらい「光信」と名乗る。元親方はこの日、会場に訪れなかったものの、教えを体現し平常心を貫き、最高の形で恩返しした。
☆貴景勝関は高校進学まで阪神間の芦屋市で育った。阪神間出身の相撲取りで本場所優勝者は珍しい。彼は最近、貴乃花部屋から千賀の浦部屋に移籍した。
千賀の浦部屋は知人のいる千葉県の印旛沼のある町・栄町で毎年夏の合宿稽古(click)をやっている。そんな2点もあって親しみがある力士だ。
全米が泣いた「日系アメリカ人議員」の正体 オバマケア撤廃反対を命懸けで呼びかけた | アメリカ - 東洋経済オンライン https://t.co/q53mVgwHvx #東洋経済オンライン @Toyokeizaiさんから
— achikochitei (@achikochitei1) 2018年11月28日