阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

テレビに「結論ありき」が跋扈する悲しい事情 なぜ都合の良いコメントだけを切り取るのか | テレビ - 東洋経済オンライン

2020年05月16日 | SNS・既存メディアからの引用記事
一部引用・・・なぜどちらの番組も“結論ありき”の放送をしてしまったのでしょうか。近年、「テレビは偏向報道ばかり」と言われがちな中、情報番組、ひいてはテレビ自体の信頼性を失いかねない“結論ありき”の制作手法を採ってしまう背景と改善すべきポイントを掘り下げていきます。
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今後、両番組に限らずテレビの情報番組が信頼を得ていくために大切なのは、「事実ベースの情報を軸に番組を進めていくこと」「1つに偏らず異なる見解を見せること」「不安をあおるような構成・演出を抑えること」「批判を効果的なショーアップと考えないこと」の4点。ただ、これらはいずれも視聴率を獲得しづらいことだけに、「制作サイドが実践できるか」と言えば疑問が残ります。
しかし、情報番組の役割は、公正中立な立場から視聴者にさまざまな情報を提供して、思考の機会を与え、判断・行動するうえでの参考材料にしてもらうこと。その役割に立ち返るためには、しばしば視聴者から指摘されるような「事実を追求するというより、報じたいことを事実にするための材料を集めている」という制作姿勢のゆがみを正すべきでしょう。
ここではテレビの情報番組について書いてきましたが、新聞、雑誌、ウェブなどにも該当する「メディア全体の問題」とも言えます。たとえば、私のもとにも雑誌やウェブメディアから「こういう企画で、こういう流れでやりたいのですが、こういうコメントができますか?」という形の依頼が多く、そのようなオファーをしてしまう理由は、テレビの情報番組とほぼ同じ。そこに公正中立さはなく、編集長や編集デスクの意図ですべてが決まってしまい、専門家の肩書きと名前を借りているだけにすぎません。
このような制作姿勢のメディアは、多くの情報にふれ、賢くなった現代の人々には通用しなくなっていくでしょう。だからこそメディアとしての原点に立ち戻った公正中立な報道が求められているのです。

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