
現在放送されているNHKの朝ドラ「ブギウギ」は脚本のテンポとキレが良く、俳優陣もよくノッて いい化学反応が起きているので面白く毎日楽しみして観ている。
たった一つ個人的に気になるのは主役の❝趣里❞さんが過不足なく使う大阪弁の「わて」の発声だけだ。
それは疵とも言えないのだが、私の中の大阪弁の「わて」は 彼女ほど強く「わて」と発声せずに、もうほんの少し弱く言う「わて」が正解やないかと思てます。
(余談ながら 猛訓練でしっかり趣里さんは関西アクセントを身に着けたが、関西育ちの伊原六花さんのネイティブ関西弁との違いが微妙に面白い)
ところで
アメリカのマッカーサー将軍が連合国軍占領下の日本を統治していた時代に、当時の日本国首相の吉田茂の右腕となってGHQと交渉にあたった白洲次郎という人がいた。
彼は関西生まれ、かつ育ちで 神戸一中(現兵庫県立神戸高校)を卒業後すぐに英国のケンブリッジ大学に留学した。
だから英語は完璧なキングズイングリッシュを身に着け喋ったが、日本語は関東弁を習う機会がなく、亡くなるまで生涯関西弁だった。
彼は町田市の武相荘clickとなずけた家で家族と暮らしたが家でよく鼻歌で幼い時に教会で習った讃美歌を歌ったそうだ。
その讃美歌に「わて」が出てくる。
英語聖書から正式に日本語に翻訳された讃美歌461:
主われを愛す、主は強ければ、
われ弱くとも恐れはあらじ、
わが主イエス、わが主イエス、
わが主イエス われをあいす。
白洲次郎が家で歌っていた讃美歌:
イェスさん わてらを愛しはる イェスさん 強いさかいに
わてらは弱うても こわいことあらへん
わてらのイェスさん、わてらのイェスさん、
わてらのイェスさん、わてらを愛しはる
別のバージョン①
エスはんわてを好いてはる
エスはん強いさかいに
わて弱うても 恐いこったあらへん
わてのエスはん わてのエスはん
わてのエスはん わてを好いてはる
別のバージョン②
イエスはん、わてらを好いたはる
イエスはん、強いさかいに
浮世はいうたかて 怖いことあらへん
わてのイエスはん わてのイエスはん
わてのイエスはん わてについたはる アーメン
この関西バージョンの讃美歌を知るとキリスト教のイメージが なんや がらっと私の中で変わりますわ(笑)。
ミッション系の学校などは ええしの子ォが行ったりするとこやと なんとなく思わされてたけど、
もしか関西弁の讃美歌聞かされてたら、わてもキリスト教に馴染んだかもしれませんねん笑)。
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