阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

教育者としての養老孟司が生徒に求めるのは「学ぶ態度」だけだ。その態度とは?

2024年02月28日 | にんまり話

◎ 学ぶ態度とは「自分が何も知らない」 それだけだ。

◎ いわゆる「熱く」なることに抵抗感がある。それは戦争そして敗戦という、一つの価値観の大転換を、幼い頃目の当たりにしたことが

  大きく影響していると思う。「一億玉砕」とか「鬼畜米英」なんて大騒ぎの挙げ句、一夜でころっと変わるのを体験していると、

       大勢が熱く騒いでいるのに接すると、「危ねえぞ」という危機感が作用してしまう。

◎ 教養とは何か 「教養とは 人の心がわかる心」である。

◎ ストレスとは、気持ちと実際とが食い違う時に生じる。その「実際」が社会の問題であるなら、個人には手のつけようがない。

  世直しは大変に決まっている。だからふつうはそう思って大勢に従う。でもどこかでそれが壊れるときがくるかもしれない。

  そのときは仕方がない。「自分を通す」しかない。それができるかできないか、それで人生が違ってくる。・・一部略・・

  それでも、一生に一度くらいは、自分を通す必要があるかもしれないんですよ。それを「自分の人生」というではないか。

   そんなふうに、私は思っているのである

 

                   いずれも 引用元 「ヒトの幸福とはなにか」 2023年11月11日 筑摩書房 刊

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