◎ 学ぶ態度とは「自分が何も知らない」 それだけだ。
◎ いわゆる「熱く」なることに抵抗感がある。それは戦争そして敗戦という、一つの価値観の大転換を、幼い頃目の当たりにしたことが
大きく影響していると思う。「一億玉砕」とか「鬼畜米英」なんて大騒ぎの挙げ句、一夜でころっと変わるのを体験していると、
大勢が熱く騒いでいるのに接すると、「危ねえぞ」という危機感が作用してしまう。
◎ 教養とは何か 「教養とは 人の心がわかる心」である。
◎ ストレスとは、気持ちと実際とが食い違う時に生じる。その「実際」が社会の問題であるなら、個人には手のつけようがない。
世直しは大変に決まっている。だからふつうはそう思って大勢に従う。でもどこかでそれが壊れるときがくるかもしれない。
そのときは仕方がない。「自分を通す」しかない。それができるかできないか、それで人生が違ってくる。・・一部略・・
それでも、一生に一度くらいは、自分を通す必要があるかもしれないんですよ。それを「自分の人生」というではないか。
そんなふうに、私は思っているのである。
いずれも 引用元 「ヒトの幸福とはなにか」 2023年11月11日 筑摩書房 刊
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます