阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

「ぎっちょんちょん」群 ようこ、高校生の娘を育てながら芸者になった女の話

2022年12月15日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ
2010年05月31日(月)「阿智胡地亭の非日乗」掲載
 

長く楽しんできた連載小説が終わりました。

群 ようこの「ぎっちょんちょん」です。

この物語は、彼女の身辺ネタのエッセイではないジャンルで、恋愛・結婚生活・離婚・職場の人間関係・子育て、そして母親との確執・祖母の愛などが生き生きと書かれていました。

そしてそんな生活の中で、自分の好きな三味線の世界を見つけ出し、その時空に入り込み、ついにプロの芸者のテストに合格する。

この日本列島の無名の大多数の中には、西洋音楽とは無縁に、いまも小唄、俗曲、端唄の粋の世界で息をしている人間が確かにいる、


そんなことを気がつかせてもくれましたが、主人公のエリコの造型が立っていました。

彼女には山折哲雄が言う、日本列島人が古来から持つ「知性」と「やくざ性(反俗的な冒険心)」と「含羞性」があるのです。

部分的に知っていたお座敷の音曲を、この小説のお陰でテキストを知りました。

「猫じゃ猫じゃ」

猫じゃ猫じゃとおっしゃいますが、猫が猫が足駄はいて、絞りの浴衣でくるものか オッチョコチョイノチョイ チョコチョイノチョイ

「ぎっちょんちょん」

丸い玉子も切りよで四角、ぎっちょんちょん ぎっちょんちょん

物もいいよで角が立つ おやまどっこい どっこい どっこい

よーいやな ぎっちょんちょん ぎっちょんちょん

「巽やよいとこ」

巽やよいとこ 素足があるく 羽織ゃお江戸のほこりもの

八幡鐘が鳴るわいな

掲載誌 「波 6月号」 新潮社


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