今週火曜日からきいてきた、ラトビアのチェンバロ奏者、タチヤナ・ヴォロビヨーヴァの「Johann Sebastian Bach ...con passione」。アルバムには5曲(クラヴィーア曲4曲とオルガン曲1曲)が収録されており、収録順に楽しんできました。これからきくのはパルティータの第6番(BWV830)。使用楽器はこれまでと同じく、ルッカースの2段鍵盤チェンバロにもとづく、ティトゥス・クライネンの2004年製で、録音は2023年です。
ところで、パルティータ第6番で4曲をきいたことになるので、収録曲はのこるは1曲。その1曲というのは、トッカータ、アダージョとフーガ(BWV564)のアダージョで、ヴォロビヨーヴァみずからの編曲です。このアダージョは、バッハの緩徐楽章でもとびきり美しく、これぞイタリアのアダージョという音楽です。部分ということで独立した記事にはしませんが、これだけでもきく価値があります。
CD : MDG 921 2311-6(MDG)