これから楽しむのは、クリストフ・ルセによるニ長調のトッカータ(BWV912)です。先週からきいている「Bch: The Complete Toccatas」に収録された1曲で、輝かしい走句ではじまります。これまでのトッカータと同じく複数の部分からなり、とちゅうの2重フーガは嬰ヘ短調に転調されるなど、曲中で大きく印象がかわります。解説のペーター・ヴォルニーによれば、このトッカータは1705年から1707年ごろに作曲されたということ。録音(2020年)での使用楽器は、作者不詳のジャーマン・チェンバロです。
CD : AP275(Aparte Music)