三位一体節後第25日曜日にきくのは、ミシェル・コルボ指揮、ローザンヌ声楽アンサンブル、ローザンヌ室内管弦楽団(ローザンヌ器楽アンサンブル)らによるニ長調のサンクトゥス(ERATO 4509-97236-2)です。このサンクトゥスの初演は1723年で、同年のクリスマスかそれに近い時期に上演されたとみられています。自筆総譜の標記は「サンクトゥス、ユニゾンのヴァイオリンと4声のため、オルガンをともなう」で、ちょっとめずらしい編成。パート譜からすると、じっさいの演奏ではソプラノにコルネット(ツィンク)、アルトにヴァイオリン、テノールにヴィオラと、それぞれ重複して演奏したようです。なお、コルボの録音ではコルネットはトランペットで代替しているもよう。アルバムの録音は1972年および1973年です。