宗教改革記念日(10月31日)にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「いざやもろびと、神に感謝せよ」(BWV192)です。初演は1730年6月4日との研究が発表され、このカンタータは三位一体の祝日のために上演したとされます。全3曲の歌詞はマルティン・リンカルトの3節からなるコラール(第3節では「三位一体なる神」への言及)からとられており、宗教改革記念日、結婚式の用途も推測されていました。リンカルトの詩は普遍的な神への賛美を歌ったものなので、ここでは、これまでのように宗教改革記念日にきくことにします。鈴木たちの録音は2011年。合唱も歌う独唱者は、ハナ・ブラシコヴァ、ダミアン・ギヨン、フリストフ・ゲンツ、ペーター・コーイで、合唱はパート4名で編成されています。
CD : BIS-SACD-1961(BIS Records)