大天使ミカエルの祝日(9月29日)にきくのは、フリッツ・レーマン指揮、ベルリン・モテット合唱団とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による「かくて戦い起これり」(全7曲)です。このカンタータの初演は1726年。第1曲の合唱では、大天使ミカエルとサタンとの戦いがとても音楽的に表現されています。レーマンの録音は1952年。70年が経過した音の鮮度はさすがによくはありませんが、気迫のこもった演奏ですね。再編集されたアルバム「J.S.Bach: Nine Sacred Cantatas」(Eloquence 482 7642)には、表題どおり9曲のカンタータが収録されており、その時代の演奏を知る貴重な資料となっています。