大晦日にきくのは、クリストファー・ヘリックの「Bach Organ Miniatures」から、ハ短調のフーガです。曲中には有名なニ短調のトッカータとフーガ(BWV565)に似た旋律もあらわれ、なかなかおもしろいフーガ。筆写譜によっては、ハ短調のチャコーナ(作曲者名なし)に続いてこのフーガが筆写されている手稿譜もあります。ヘリックがこの録音(1996年)で弾いているのは、ラインフェルデン(スイス)の聖マルティン教会のメツラー・オルガン(1992年建造)です。
CD : CDA67211/2(hyperion)