今週きいてきたのは、ラルス・ウルリク・モルテンセンの「Johann Sebastian Bach: 8 Suites In French Style」。収録された「8曲」の「フランス組曲」から、いわゆる「6曲」の「フランス組曲」を番号順=収録順に楽しんできて、これからきくのはのこるフランス組曲第6番(BWV817)です。モルテンセンは1955年生まれのデンマークのチェンバロ奏者、指揮者。録音は1992年以前なので、30歳代での録音ということになります。
このアルバムでおもしろいのは、ひとつの組曲を1トラックとし、舞曲はインデックス(サブインデックス)で細分して、アタッッカ(一呼吸はあいています)で演奏されているところ。ほかの多くの録音では1舞曲=1トラックなので、おそらくモルテンセンのこだわりだと思います。また、随所に即興的な装飾もあり、30年が経過したいまでもじゅうぶん楽しめます。弾いているチェンバロはルッカース・モデルによる、トーマス・マンドラプ・ポールセンの1984年製です。
CD : 32103/04(Kontrapunkt)