三位一体節後第9日曜日にきくのは、ヘルムート・リリングたちによる「務めの報告をいだせ!と轟く雷の言葉」です。このBWV168は1725年7月29日の初演。全6曲中、いわゆる合唱曲は第6曲のコラールのみで、ほかの5曲はアリアとレチタティーヴォです。大規模な合唱曲こそありませんが、全体として峻厳な雰囲気に満ちていて、カール・リヒターに向いていそう。しかし、リヒターの録音はありません。リリングの録音は1970年。管弦楽と合唱はいつものように、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムとシュトゥットガルト・ゲヒンゲン・カントライ、独唱はナンシー・バーンズ、ヴェレーナ・ゴール、テオ・アルトマイアー、ジークムント・ニムスゲルンです。