顕現節後第5日曜日にきくのは、ミシェル・コルボ指揮、ローザンヌ声楽アンサンブル、ローザンヌ室内管弦楽団(ローザンヌ器楽アンサンブル)によるト長調のサンクトゥス(ERATO 4509-97236-2)。ふだんの日曜日であればカンタータをきくのですが、顕現節後第5日曜日用のカンタータは伝承していないためです。かわりにきくサンクトゥスはバッハの筆写譜(1742年)で伝承されており、「J.J. Sanctus. à 4 Voci è Stromenti.」(イエスよ、助けたまえ、4声[合唱]と器楽によるサンクトゥス)と標記されています。ただし、音楽はバッハのものではなく、プラハ赤星十字騎士団修道院(旧フランシスコ・クレア修道院)所蔵の、作者不詳のグローリア冒頭部分(ミサ曲 ト長調)の編曲ということが判明しています。