先週のグレン・グールドに続き、今週のバッハもピアノによるバッハを楽しみます。きくのは、ラミン・バーラミ(ピアノ)と、リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のピアノ協奏曲 (DECCA 478 2956)。ただし、アルバムのタイトルは、「piano」ではなく「keyboard」とされています。
バーラミは、1976年、テヘラン(イラン)生まれのピアノ奏者。アレクシス・ワイセンベルク、アンドラーシュ・シフ、ロバート・レヴィンたちに師事したらしく、「ゴルトベルク変奏曲」や「フーガの技法」など、バッハの録音も多数あります。なお、シフとレヴィンのバッハは、このブログでも何度か紹介しています。
シャイーは、1953年、ミラノ(イタリア)生まれの指揮者。2005年、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の第19代カペルマイスターに就任してからは、それまで録音では無縁だったバッハの作品もとりあげるようになり、「マタイ受難曲」や「クリスマス・オラトリオ」といった声楽曲の大曲も録音しています。
バーラミとリッカルド・シャイーが共演したアルバムは、1台のチェンバロ協奏曲の第1番から第5番までを収録。これを番号順に楽しむ予定で、まず今日は第1番です。なお、国内仕様では「ピアノ協奏曲全集」となっていますが、ほかの協奏曲から編曲された第6番と断片の第7番は収録されていません。