これから視聴するのは、ペーター・ダイクストラたちによるロ短調ミサ曲(BWV232)。ダイクストラは、バイエルン放送合唱団と「ヨハネ」「マタイ」の両受難曲、「クリスマス・オラトリオ」を録音・録画してきましたが、のこるロ短調ミサ曲も2016年に収録し、これがこれから視聴するDVD化された映像です(別録音のCDもあるようです)。
共演するオーケストラは、「ヨハネ」「マタイ」と同じくコンチェルト・ケルン(平崎真弓と阿部千春が参加)。バイエルン放送合唱団は42名編成(映像で確認)で、独唱者はクリスティーナ・ランズハーマー、アンケ・フォンドゥンク、ケネス・ターヴァー、アンドレアス・ヴォルフの4名を別にたてています。収録場所はヘラクレスザールではなく教会で、ニュルンベルクの聖ローレンツ教会です。
映像をみていて気になったのは「サンクトゥス」などでの合唱団の配置。わざわざ、ソプラノ、アルト、テノール、バスの4名2組を指揮者の左右に配置させています。「6」声の合唱が「聖なるかな」と呼び交わすのですが、管弦楽と合唱のそれぞれ左右2組の配置もふくめるとこれで「6」組となり、音楽だけでなく映像的にも六翼のセラフィムを表象させたのかもしれません。
DVD : 900516(arte)