『売国者たちの末路』 google (単行本)
私たちは国家の暴力と闘う
副島 隆彦, 植草 一秀 (著)
祥伝社 (2009/6/23)
小浜の書店で見つからず、有屋で購入。
1680円
2度におよんだ痴漢事件の冤罪性の主張が事細かに述べられるのかと思いきや、
そうではなかった。
経済・財政から始った話は、論理的でわかりやすかった。
小泉・竹中路線が推し進める構造改革の「緊縮財政」「予算削減」一点張りに対し、
植草氏が小泉内閣発足前から提言していた「財政出動の有用性」が、
世界中で認められるようになった。(2009年4月ロンドンサミット(G20)で参加国が財政出動(積極財政)に踏み切ることに合意)
それは、2007年8月の「アメリカ発サブプライムローン崩れ」、2008年9月のリーマン・ブラザーズ破綻、それを契機として世界金融危機が喧伝され、「世界の流れは変わった」からだ。
「売国者は末路を迎える」
これによりは、アメリカは、小泉・竹中を見放し、日本の「守旧派」と手を結びなおした。
アメリカ帝国が属国の日本を操っている。
アメリカの支配構造の頂点にたつロックフェラーなど、ニューヨークの金融業界。
20代のころからアメリカに留学させてもらって目をかけてもらう日本の高級官僚。
売国者よばわりされているのは、小泉元首相や竹中平蔵元金融相のほかに、これらのエリート官僚たちも含まれる。
それだけではない、植草氏は、日本の「悪徳ペンタゴン(五角形)として(政、官、業)のほかに、(外、電)をあげ(外はアメリカに代表される外国資本、電は電波をはじめとした、マスメディア)、「売国の構図」に迫っている。
植草氏のブログ 植草一秀の『知られざる真実』は、日アクセス3万とも5万ともいわれ関心が集まっている。
操られる人は実績のない政治家なのか?リトルピープル(1Q84?)に操られないためにはどうしたらいいのか?
小沢一郎・民主党代表の第一秘書逮捕によって再びささやかれた”国策捜査"の疑問。
「暗黒国家」の時代がくるのか?きているのか?
選挙が近い。
東京都迷惑防止条例違反に問われ、7月に懲役4ケ月の実刑が確定した植草一秀氏(48)は、この本の出版後の8月3日、東京高検によって収監されている。